【アトレティコ】モラータ、代表での試合中に自宅を強盗に襲われる。

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アルバロ・モラータの自宅を強盗が襲撃

近年サッカー選手や家族を標的にした強盗事件が複数発生していますが、不幸なことにまたしても事件が起こりました。

6月7日に行われたEURO2020予選フェロー諸島戦の最中、アトレティコ・マドリーのスペイン代表FWアルバロ・モラータの自宅に武装した強盗が押し入り、高額な貴重品や家族思い出の品などを奪って逃走。警備会社を通じてすぐに警察に通報され、すぐに駆けつけた警察が追跡を開始しましたが、犯人グループは現在も逃走中でまだ逮捕されていません。

モラータはこのフェロー諸島戦に先発出場しており、しかも試合はアウェーだったためモラータにはどうすることもできませんでした。

幸いなことに自宅にいたモラータの妻子に身体的な被害はなかったと報じられていますが、犯人グループが自宅に押し入った際には銃器で武装していたと伝えられています。恐らくかなりの恐怖を味わうことになってしまったと想像できます。

相次ぐサッカー選手自宅への強盗事件

スペインのみならず世界各国でサッカー選手の自宅を狙った強盗事件が多発しています。

スペインだけに限っても、バルセローナのジョルディ・アルバケビン=プリンス・ボアテングアルトゥール、レアル・マドリーのカリム・ベンゼマの自宅に強盗が押し入り金品などを奪われる事件が今シーズン中に起きています。

しかもこれらの事件は外出中の本人を狙ったものではなく、選手本人がリーグ戦や代表戦などでプレーしている最中に行われた空き巣強盗事件であることが特徴です。

SNSを始めとするインターネットの発展はクラブや選手とファンの繋がりを強固なものにし、非常に有効なマーケティング・PRツールとして世界中で広く使用されています。

しかし、その反面では位置情報の流出などが起きる可能性と、それにともなう休日やシーズンオフなどにおけるリアルタイムの現在地が第三者にわかってしまうリスクも抱えています。

今回のモラータのケースでは、そもそも代表に選出されていることがメディアを通じて全世界に発表されているので避けようがありません。

ただし以前であれば選手本人の自宅住所などは、ごく限られた関係者や親しい友人でなければ知ることがなかった情報です。

休日などで近所を出歩いている最中にファンと鉢合わせ、写真やサインなどを求められれば応じることが多いヨーロッパの選手の場合、複数のSNSなどへの投稿が重なることで行動範囲が絞り込まれ最終的に自宅の位置を特定されることが増えています。

各クラブはこうしたケースに備えて警備会社との契約などを義務付けていることが通例ですが、犯罪者はあの手この手で侵入方法を考え出すのでいたちごっこになるのは避けられません。

恐ろしいのは「自宅」である以上はそこに家族がいる可能性が高まってしまうことです。

今回モラータの妻子には幸い被害がありませんでしたが、だから良かった、で済まされる話でないことは間違いありません。

詳細は報じられていませんが、銃を持った見知らぬ男達が自宅の中を歩き回り大切なものを奪っていく様子を見ていなければならなかったと考えると心が痛みます。

突発的な犯罪被害に遭遇してしまった時というのは本当に体が動かなくなり頭が真っ白になるものです。

モラータの家族にとって長引く心の傷にならなければいいのですが・・・。クラブ側から心理療法士などのケアがされることを祈るばかりです。

他人事とは思わずに気持ちの備えは必要

先日公開した記事「ラ・リーガ観戦旅行ガイド

【ラ・リーガ】スペイン「ラ・リーガ観戦旅行」ガイド
スペインへ行きラ・リーガ観戦を考えている人たち向けに「ラ・リーガ観戦旅行ガイド」を作成しました。スペイン語が話せない方を想定していますが、色々な方に参考にしてもらえる内容にするつもりで書いています。

でも書きましたが、僕もスペイン在住時にエスカレーター強盗に遭遇したことがあります。

2000年当時のエスパニョールに日本代表FW西澤明訓が移籍し、コパ・デル・レイでのカタルーニャ・ダービーがカンプ・ノウで行われることになったためにその試合を観戦しにバルセローナを訪れた時のことでした。

試合はナイトゲームだったので、アントニ・ガウディがデザインしたことで有名な観光名所グエル公園に行ったのですが、最寄りの地下鉄駅構内にある長いエスカレーターで襲われたんです。

記事内では詳細に書きましたが、これは後から冷静に思い出すことができたので手口がわかるだけです。

襲われたその瞬間は何が起きているのかさっぱりわからず、ポケットに手を突っ込まれた感覚に気が付かなければそのまま財布と携帯電話(当時はしょぼいガラケーでした)を奪われて途方にくれていたことでしょう。

とっさに相手を突き飛ばしてダッシュで逃げることができたので事なきを得ましたが、しばらく頭が真っ白だったことはよく覚えています。

ヨーロッパはドイツやフランスを始め、ここ数年は移民問題で揺れています。

移民の一部には不法入国状態の人達もおり、そんな一部の彼らは生き残るために必死なので金になることならそれこそ「手段を選ばない」傾向も強まっています。

もはや無法状態の人間と一般人では見ている光景も感じることも別の世界のものになってしまうので、本当にこちらの常識が通じません。

これからスペインに観戦旅行に行かれる方には本当に気を付けて欲しいと思います。

スペイン旅行もラ・リーガ観戦も本当素晴らしい体験になることは間違いないと思うのですが、その素晴らしい体験を嫌な思い出で汚さないように身体的・金銭的なものを守るだけではなく、自分の心と体験そのものも含めて守れるように十分気をつけて欲しいと願っています。

備えあれば憂い無し。現地に行かれる方は自身が考えうる最大限の備えをして行ってくださいね。

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