【ラ・リーガ】初昇格から3年連続残留を決めたレガネス【La Liga】

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レガネス、プリメーラへの残留を確定 El Leganés certifica su permanencia en Primera

FCバルセローナの2年連続の優勝が決まったラ・リーガ・サンタンデール。

残り3試合の見どころは上位陣のチャンピオンズリーグ出場権、ヨーロッパリーグ出場権。そして他国における2部リーグにあたるセグンダ・ディビシオンAへの降格レースです。

しかし、そうではない別のニュースもあります。

スペイン現地時間の本日5月3日にセビージャのホーム、ラモン・サンチェス・ピスフアンで行われたセビージャ対レガネスの一戦において、アウェーのレガネスがセビージャを0−3のスコアで破りました。この勝利によりレガネスは3年連続でのプリメーラ・ディビシオン残留を決めました。

様々な意味で記録的な残留

レガネスは1928年創設のクラブ。81年目を迎えるクラブの歴史上で、初めてプリメーラ・ディビシオンに昇格したのは2016−2017シーズンのことでした。同じマドリー州でプレーするレアル・マドリーやアトレティコ・マドリー。そしてヘタフェやラージョ・バジェカーノとは異なり、プリメーラでのシーズンに全く慣れ親しんでいません。

ところがクラブ史上初のプリメーラ昇格を成し遂げた後、今シーズンも残留を決めたことで3年連続でトップカテゴリーに留まることに成功。しかも興味深いことに2016−2017シーズンに残留を決めたのはアトレティック・ビルバオのサン・マメス。2017−2018シーズンはレアル・マドリーのサンティアゴ・ベルナベウ。そして今シーズンがラモン・サンチェス・ピスフアンと、3年連続アウェー。そしてそれらのスタジアムは、アウェーチームが価値ある結果を手にすることが難しいと言われている場所です。

今シーズンの残留が一際価値あるものとして語られるべき理由はもう1つあり、それはラモン・サンチェス・ピスフアンでセビージャに勝利したことまでもがレガネスの歴史上初めてだということ。特に昨シーズンはコパ・デル・レイ準決勝という重要な試合で、レガネスはセビージャに破れており、その試合の舞台もラモン・サンチェス・ピスフアンでした。

”史上最高勝ち点”での残留と、セビージャへの”嫌がらせ”

今日の勝利によってレガネスは勝ち点を45まで伸ばし、残り3試合で3連勝したとしても勝ち点が44までしか伸びない18位バジャドリーを振り切ることが確定。昨シーズン上げた勝ち点43をも上回り、昇格後最高の勝ち点を積み上げて残留を決めることになりました。

折しもセビージャはフェリア・デ・プリマベーラ(別名フェリア・デ・アブリール)というセビージャ春祭りの真っ只中。このフェリア・デ・プリマベーラは、パンプローナのフェリア・デ・サン・フェルミン(別名:牛追い祭り)、バレンシアのファジャス(別名:バレンシアの火祭り)と並び「スペイン3大祭り」として世界的にも有名。

セビージャっ子にとってはカトリック聖週間のセマーナ・サンタ後最大の楽しみ。セビージャファンにしてみればホームで行われる下位チームとの試合だったため、フェリアに華を添える形でセビージャの勝利を楽しみ、試合後はフェリアの雰囲気を存分に満喫する算段だったはずです。

完全にお祭り気分を台無しにされてしまったセビージャファン達の心中はいかなるものだったのかと気の毒になりますが、レガネスの選手達とスタッフ一同はある意味対象的な意味でフェリア・デ・プリマベーラを満喫することになったのではないでしょうか。

なお、レガネスの面々は公式Twitterで、セビージャファンが聞いたら烈火の如く怒りそうなコメントを残してセビージャの街を意気揚々と去っています。

これはレガネスの監督マウリシオ・ペジェグリーノ(元バルサ、元バレンシア)と、カトリック用語の巡礼者を意味する「Peregrino=ペレグリーノ」を掛け、

「私は巡礼者としてやってきた、そして君は私の手をとって(素晴らしい贈り物を)くれた」

という痛烈な皮肉でしょう。

レガネス公式Twitterのリプライには悪乗りしたファン達が、セビージャの監督ホアキン・カパロスにレガネスの愛称となっている「キュウリ」を抱かせているコラ画像まで貼り付けています。

これが来シーズン以降の妙な火種にならなければいいなと余計な心配をしてしまいますが、果たしてセビージャとファン達は「まあ良かったな、いい夢みとけ」と度量の大きいところを見せられるでしょうか・・・?

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