【セルタ】マキシ・ゴメス個人はバレンシア移籍を希望?

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バレンシア移籍をアピールするかのようなマキシ・ゴメスのSNS投稿

コパ・アメリカ2019ブラジルに出場するウルグアイ代表に合流中のFWマキシ・ゴメスを巡っては、主にセルタ・デ・ビーゴとバレンシアの間で駆け引きが行われています。

現地時間6月19日にマキシ・ゴメスのInstagramアカウントに投稿された内容が意味深なものではないかと憶測を呼んでいるようです。

僕自身は確認できていないので何とも言いようがないのですが、FARO DE VIGOの報道によるとInstagramのストーリーズにマキシ・ゴメスが投稿したのが、パエージャを喜んで食べている場面だったとのこと。

「パエージャ(日本で”パエリア”とか”パエリヤ”とか呼ばれるアレです」は日本語にすると「バレンシア風炊き込みご飯」とも言える米料理です。

パエージャの解説@Wikipedia

「パエリア」が最初に来ていて「またはパエージャ」とか書いているのがちょっと気に入りませんが、本題とは関係ないので置いておきます。僕が「パエリア」という書き方を気に入らない理由は過去の記事「初心者向けスペイン語の発音。正しい発音を知ろう。【スペイン語-(4)-】」を読んで頂ければ理解して頂ける方もいるかもしれません。

初心者向けスペイン語の発音。正しい発音を知ろう。【スペイン語-(4)-】
外国語を学習していて必ず悩み迷うのが「発音」と「読み方」です。ですが、スペイン語の場合はどちらも非常にシンプルでわかりやすく、日本人にも馴染みやすい発音と読み方になっています。スペイン語の発音と読み方について簡単に解説しました。

それはともかく、つまりパエージャはバレンシア発祥の郷土料理で、バレンシア州もしくはバレンシアの食文化を象徴するような料理であるということなのです。

そのパエージャをわざわざSNSにアップするということは、「さてはバレンシア移籍を希望しているという無言のアピールか!?」という憶測をFARO DE VIGOはしているわけですね。

なおかつ同様にアップした写真にはスペイン語の「Buenos días」ではなく、「Bon dia」と装飾文字が書き込まれたものも含まれていたようで、これも邪推を生んでいます。

ウルグアイの公用語はスペイン語ですから、普通に装飾文字を入れるのであればスペイン語の「おはよう」を意味する「Buenos días」になるのが自然です。

しかし昨日アップされた写真に書かれていたのは「Bon dia」。どういうわけかカタルーニャ語で書かれています

カタルーニャ語がなにかということは以前の記事「【スペイン国内限定】スペインの公用語はスペイン語だけではない?」を読んで頂ければわかります。

【スペイン国内限定】スペインの公用語はスペイン語だけではない?
スペインという国の公用語は何語だか知っていますか?もちろんスペイン語なのですが、実はスペインの公用語はスペイン語だけではないんです。スペインにおける「州公用語」について少しだけご紹介します。

カタルーニャ語はバレンシアや、マジョルカのあるバレアレス諸島でも話されている言語。ただしバレンシア人の中では「これはカタルーニャ語ではなくバレンシアーノ(バレンシア語)だ」と主張する人達がいて、言語学上はいまだに結論の出ない骨肉の争いを繰り広げています。

カタルーニャ人とバレンシア人の郷土愛争いはともかく、マキシ・ゴメスがわざわざカタルーニャ語でInstagramに写真をアップしたところも、「マキシ・ゴメスはいよいよバレンシア移籍に傾いている」という憶測を呼ぶ結果になっているわけです。

「ポルトガル語なのでは?」という考え方もできなくはないのですが、ポルトガル語で「おはよう」を表す言葉は

「Bom dia」と書くため、カタルーニャ語の「Bon dia」とはスペルが違います。

単純に間違えただけではないかとも考えられるのですが、カルロス・モウリーニョ会長がバレンシアを名指しで「マキシが欲しいならそれなりの金額を用意しろ」と発言したり、それに対してバレンシア側もサンティ・ミナの件をほのめかして「今バレンシアの全選手は高額だから(相当な出費を)覚悟しておけ」という応酬が発生。

セルタとバレンシアがビジネス面でせめぎ合っている最中とあって、マキシ・ゴメスの投稿がちょうどいい燃料になってしまっているようです。

セルタファンとしては、どこでもいいので可能な限り高く買ってくれるクラブであればどこでもいいというのが本音ですが、果たしてマキシ・ゴメスの移籍問題はいつ決着するのか。それだけが気になります。

マキシ・ゴメスとサンティ・ミナの移籍との相関関係は?

バレンシアがマキシ・ゴメスの獲得を狙っていると言われている一方、セルタもバレンシアでプレーするFWサンティ・ミナの獲得を狙っています。

これまで以前の記事で何度もお伝えしている通り、バレンシアはミナの移籍金を1,500万ユーロに設定。対してセルタはマキシ・ゴメスの移籍金を5,000万ユーロに設定しています。

バレンシアはマキシ・ゴメスの移籍金として2,500万ユーロまでは支払う用意があるとのオファーをマキシ・ゴメスの代理人に伝え、そのバレンシアの意思をマキシ・ゴメスの代理人がセルタに打診しているようですが、セルタがミナの移籍金として支払う意思を見せている金額は1,000万ユーロだと伝えられています。

このことについてバレンシアのアニル・マーシー会長は

このチームはスペインのチャンピオンであり、ミナはそのチームの一員だ。多くの年月をここで過ごしチャンピオンズリーグでもプレーした重要な選手だ。我々の選手達は安くはない。

(ロドリゴ・モレーノの移籍が噂されているが)彼は偉大なサッカー選手だが、彼が移籍するとなれば当然金額や条件が重要な争点になる。(もし代役となる選手が獲得でき)良いオファーが届くことになるのであれば、彼をつなぎとめるのは無責任というものだろう。

もし本当にロドリゴが去ってしまうのなら他の誰かがゴールという彼が果たしてくれていた役割を担うことになるだろうが、もし彼に代わるような選手が来ないのであれば、移籍は成されないことになる。

とコメント。

バレンシアにとってはあくまでもロドリゴ・モレーノが最優先の選手であり、マキシ・ゴメスはロドリゴが移籍した場合の代役候補なのだという立場を崩していません。

発言からはロドリゴが残留するならそれに越したことはなく余計な移籍を行って選手を飽和状態にはしたくないという意図が見え隠れしており、マキシ・ゴメスが獲得できずにロドリゴが残留すればミナの放出もないと言っているように聞こえます。

バレンシアとしてはロドリゴの移籍がまだ不透明なことから強気な姿勢を崩したくないという思いが見て取れ、セルタとしても市場価格として設定された5,000万ユーロを簡単に下げる気もないという膠着状態に突入しているのが現状。

イングランドのウェスト・ハムが提示したと言われている3,200万ユーロのオファーが真実だったのかどうかはともかく、少なくとも2,500万ユーロ以上の市場価値がマキシ・ゴメスにあるのは確実です。

もしかすると、この移籍の鍵を握るのはマキシ・ゴメスでもミナでもなく、ロドリゴ・モレーノなのかもしれません。

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