ラフィーニャはアトレティコ戦で再デビューの可能性あり
バルセローナからセルタ・デ・ビーゴへレンタル移籍したものの、加入直後の練習中に負傷し別調整を続けていたブラジル人MFラフィーニャ・アルカンタラ。
スペイン現地時間9月20日のメディカルスタッフによるチェックにおいて、プレー可能との診断が下ったため9月21日に行われるラ・リーガ・サンタンデール第5節のアトレティコ・マドリー戦へ出場する可能性が高まっています。
ただしビーゴの地元紙FARO DE VIGOによると、負傷明けということもありスタメンではなくベンチからのスタートとなることが濃厚とのこと。
ラフィーニャの復帰によりバリエーションが複数に
仮にラフィーニャがスタメンでのプレーが可能なレベルまで回復していた場合は、右サイドにラフィーニャを置き、これまで右サイドのスタメンとしてプレーしていたスペイン代表MFブライス・メンデスを一列下げることも可能性としてはありましたが、その場合はセントラルMFをどうするのかという別の課題も生まれます。
トルコ代表MFオカイ・ヨクスルも同様に復帰し、アトレティコ戦でスタメン出場する可能性もあることから今後はスタメンの構成にいい意味でバリエーションを持つことができるようになるというのが周囲の見方でしょう。
ラフィーニャは本職が右サイドのMFですがFWとしてもプレーできる幅の広さがあり、そういったユーティリティ性では現在のセルタでトップクラスだと言ってもいいでしょう。
サンティ・ミナも右サイドの中盤のようにプレーすることはできますがどちらかと言えばよりFWタイプのプレーのほうが得意なので、ラフィーニャをベンチにおけるということはそれだけでチームとしてのプレーバリエーションに幅をもたせることができると言えます。
また、オカイの復帰によりセントラルMFもロボツカ、ベルトラン、パペ・シェイクと一気に層が厚くなり、ディフェンス面では中盤の守備的なタスクをこなせる選手が増えたことによってセンターバック陣の負担はいくらか軽減されるのではないかと僕は考えています。
サッカーの守備はディフェンダーだけが行うわけではないですし、むしろ今のセルタであれば前線に動ける選手が揃っていることからも、前線からのプレッシングを効果的に行うことでチーム全体としての守備が効率的に行われ、それが攻撃の面にも好影響を与えることになると考えるのが自然です。
もちろん90分を通じて前線からプレスをかけることなどはどんなチームにとっても不可能なことですが、年齢的にも若い選手が揃った今シーズンのセルタであれば、役割分担を行うことでチーム全体でのプレッシングは可能になるのではないかと個人的には考えています。
いずれにしても上記の事柄はシーズンを通しての一般的な話であり、それを明日のアトレティコ戦で実践できるかどうかと考えればおそらく難しいでしょう。
ディエゴ・シメオネが指揮するアトレティコ・マドリーはこの数年間でシメオネの哲学が刷り込まれており、戦う集団として内外にその存在感を示しているチームです。
もともとセルタはアトレティコとのアウェー戦を特に苦手としているため、おそらく明日も苦戦が予想されます。
グラナダ戦で喫した敗戦の嫌な流れをここで止められるのかどうか。
それがアトレティコ戦に向けたセルタのテーマになりそうです。