【コパ・アメリカ】日本対エクアドル−エクアドル国内ではどう報じているのか

La Liga情報

日本代表はエクアドルと引き分け、コパ・アメリカ敗退が決定

コパ・アメリカ2019 ブラジル グループC
日本1−1エクアドル
15分:中島翔哉得点者35分:アンヘル・メナ

ブラジルで開催されているコパ・アメリカ2019は現地時間6月24日、グループリーグ最終戦が行われグループCの日本代表はベロ・オリゾンチのエスタジオ・ミネイロンでエクアドル代表と対戦。

前半15分に中島翔哉のゴールで日本が先制しましたが、同35分にエクアドルのアンヘル・メナに同点ゴールを決められ、その後も試合を通じて何度か決定的なチャンスを作り出しましたがエクアドルゴールをこじ開けることができず試合は1−1の引き分けで終了。

この結果により日本はグループCを3位で終えたものの、得失点差で「3位チーム3カ国中の上位2チーム」という決勝トーナメント進出条件を満たすことができず、招待国として招かれたコパ・アメリカ2019でのグループリーグ敗退が決定しました。

対戦国エクアドル国内の反応は?

エクアドルの最大手全国紙El Universo、有力紙El Comercioは両紙ともに日本代表対エクアドル代表の試合に関しては驚くほど淡々と伝えています。

両チームの今大会における状況を伝えながら決勝トーナメント進出に必要だった条件を再確認。試合経過を端的且つ簡潔に伝え、「ラ・トリコロール(エクアドル代表の愛称)はコパ・アメリカ2019で1勝もできずに敗退した」と伝えているのみです。

しかしこの「1勝もできずに」というところが実際にはファンの間で問題視されているようで、Twitter等SNSを見てみるとエクアドル代表のコロンビア人監督エルナン・ダリオ・ゴメスを批判する声が散見されます。

試合終了後の記者会見でもメディアから自身の責任について質問されたエルナン・ゴメスが反論する場面が見られ、エルナン・ゴメス自身は若干ストレスを感じているようです。

エルナン・ゴメスの経歴

エルナン・ゴメスはエクアドルの隣国であるコロンビア共和国アンティオキア県メデジン市出身。

フランシスコ・マトゥラナの後任として1995年からコロンビア代表監督を務め、日本代表が初出場した1998年フランス・ワールドカップにもコロンビア代表を率いて出場。

1999年にも一度エクアドル代表監督に就任し、現在のエクアドル代表監督はエルナン・ゴメスにとって2度目の就任となっています。

更に前回就任時には2002年ワールドカップ予選を突破し、同国史上初のワールドカップ出場を成し遂げています

批判の根拠となっているエクアドル代表監督としての戦績

どうやらエクアドル国内のファンによる批判の原因となっているのは、エルナン・ゴメスが監督を務めて出場した1999年、2001年、そして今回2019年という3度のコパ・アメリカでエクアドル代表が1勝しかできていないという戦績であるようです。

奇しくも今回同様に招待国として日本が参加した1999年パラグアイ大会でエクアドルはコロンビア、アルゼンチン、ウルグアイと同組となり0勝3敗。

2001年コロンビア大会では開催国コロンビア、チリ、ベネズエラと同組となりベネズエラ戦に勝利したものの1勝2敗で両大会ともにグループリーグで姿を消しています。

とはいえ、エルナン・ゴメスの指揮のもとでエクアドル代表は2002年ワールドカップに出場を果たしているため、エルナン・ゴメスが能力のない監督であるとは決して言えないでしょう。

10カ国しか加盟していないCONMEBOL(南米サッカー連盟)のワールドカップ南米予選は2回戦総当りのリーグ戦となっていて、標高差から寒暖差までありとあらゆる条件が目まぐるしく変わる過酷な予選です。

実力のないチームが突破できることはほとんどないため、南米予選を勝ち抜くということはそれだけで大きな価値のあることであると言えます。

それでも、どうやらエクアドル国内では今回のコパ・アメリカ敗退を受けてエルナン・ゴメスは辞任すべきなのではないかという意見が噴出しているようで、試合後の記者会見ではその点を質問する記者が複数現れました。

辞任の可能性について言及されたエルナン・ゴメス監督の反応

日本戦を終えグループリーグ敗退が決まった後の記者会見で、エクアドルの複数メディアがエルナン・ゴメス監督に対し辞任の考えはないのか、という趣旨の質問を投げかけています。

その質問に対するエルナン・ゴメス監督のコメントは以下の通りです。

もし私を解任すると言うのなら私は立ち去らなければならないだろう。しかしいまのところ私は自分からここを立ち去るという考えは持っていない。

私はこの職務の契約を結ぶ際に、協会の誰からも今回のコパ・アメリカの成績が私の去就を左右するなどと言われていないし、もし”コパ・アメリカの成績が悪かったらアンタを解任する”と言われていたならここには来なかっただろう。

そもそも私が唯一絶対の問題なのか?私が最も最近の代表監督なのは確かだが、エクアドルサッカーの問題は前回のワールドカップ予選から続いている問題であって、私自身がエクアドルにとっての問題だとは微塵も思っていない。

ウルグアイには0−4で負けたし、チリにも1−2で負けたのは確かだ。書きたければ好きなように新聞にでもなんでも書けばいい。だが、それをあなた方メディアがやるのだとしたら、それは以前から続く同じ種類の不敬行為であり単なるバッシングでしかない。

そもそもあなた方メディアも国民も、今まで成し遂げたこともないような要求をしていると理解しているのか?少なくとも私は選手の視察を続け、どの選手が今後代表チームにとって価値を与えてくれるのかを分析し続けるつもりでいる。

もしそれが気に入らないというなら、誰かが私を解任するだろう。それまで黙って見ていればいい。

2018年に代表監督に就任し、目標はワールドカップへ2度目の出場を果たすことであるはずなのにコパ・アメリカでの結果をもって辞任云々を取り沙汰されるのは納得いかない、という心の声が聞こえてきそうなコメントですね。

エクアドルに限らず、様々な国の代表監督には付き物のこうしたメディアやファンからの批判であるとも言えますが、コロンビア人であるエルナン・ゴメスからすれば実績のある自分をわざわざ招聘しておいてチーム作りの途中であるにも関わらずそんなことを言い出すのか、とうんざりしているのだろうとも予想できます。

エクアドルの試合は日本戦含めて3試合とも中継を見ましたが、決して悪いチームではありませんでした。

カタール・ワールドカップまでのCONMEBOLの試合日程がおかしなことになっているので強化を実施していくのは大変だろうとは思いますが、順調に強化を進めていけばもしかしたら同国史上二度目となるワールドカップ出場も可能性がないわけではない、という印象を僕は受けました。

人懐っこい反面、くだらないことで感情的になりがちなエクアドル人の性格が悪い方向に働かなければいいのですが、果たしてエルナン・ゴメスは今回の代表監督職も無事に勤め上げることができるのでしょうか。

個人的にこの代表チームは今後注目して見ていこうと思います。

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