最終節で降格3チーム、欧州カップ戦出場チームが決定
ラ・リーガ最終節1日目が終了しました。
当初全試合同日同時刻開催とされていた最終第38節でしたが、降格と欧州カップ戦出場争いに関係のない試合は現地時間5月19日にスライド。
欧州カップ戦出場争いに関係する試合が5月18日午後18:30キックオフに。そして降格に関わる3試合が5月18日20:45分キックオフにスライドされて開催されることとなりました。
降格はジローナ、ウエスカ、ラージョ・バジェカーノ
2部リーグであるセグンダ・ディビシオンAへの降格は3チーム。
ジローナ、ウエスカ、ラージョ・バジェカーノとなりました。
ジローナは最終節で7点差での勝利を収め、且つセルタ・デ・ビーゴが敗れれば残留の可能性が辛うじてありましたが、そのセルタはホーム、アバンカ・バライードスでのラージョ・バジェカーノ戦に2−2の引き分け。
後半終了間際までラージョ・バジェカーノに1−2とリードされていたものの、アディショナルタイムにスペイン代表FWイアゴ・アスパスが技ありのゴールを流し込み自力でのプリメーラ・ディビシオン残留を決めています。
アスパスは20得点で得点ランキング4位。スペイン人選手としてはトップスコアラーとなっているのですが、1ヶ月以上負傷で戦列を離れていたにも関わらず第29節ビジャレアル戦での復帰後にチームを救う大車輪の活躍を見せ、地元ビーゴのファンからは英雄扱いをされています。
最終節で悔しい降格決定となったジローナでもウルグアイ代表FWクリスティアン・ストゥアーニが19ゴールで得点ランキング5位に付けており、決して悪いチームではありませんでした。
果たしてジローナ、ウエスカ、ラージョ・バジェカーノは再びプリメーラに戻ってこられるのか。来季以降の戦いぶりとチーム編成が気になるところです。
欧州カップ戦出場チーム
他チームの結果に関わらずチャンピオンズリーグ出場が決定していたのは優勝が決まっているバルセローナ、アトレティコ・マドリー、レアル・マドリーの3チーム。
最終節をホームでビジャレアルと戦ったヘタフェは勝利すれば自力でのチャンピオンズリーグ初出場が決まるところでしたが結果は引き分け。
ヘタフェとの4位争いをしていたバレンシアは、逆にアウェーのヌエボ・ホセ・ソリージャでバジャドリーに2−0で勝利。逆転でのチャンピオンズリーグ出場を決めています。
ヨーロッパリーグ出場はチャンピオンズリーグ出場を逃したヘタフェとセビージャ、そしてエスパニョールに決まりました。
得失点差から考えてセビージャのヨーロッパリーグ出場はほぼ確実視されていましたが、セビージャはホームであるラモン・サンチェス・ピスフアンでアトレティック・ビルバオに2−0で勝利。ヨーロッパリーグ出場を決定させています。
エスパニョールは第37節終了時点でアトレティックに対して勝ち点3のビハインドを負っていたものの、レアル・ソシエダに2−0で勝利し、得失点差でアトレティックを逆転。さらに勝利数もアトレティックより1多く14勝11分13敗としたことで、アトレティックを抜き7位に浮上。逆転でヨーロッパリーグ出場を決めました。
これで来シーズンのチャンピオンズリーグ及びヨーロッパリーグ出場チームは以下のように決まっています。
チャンピオンズリーグ出場チーム |
バルセローナ |
アトレティコ・マドリー |
レアル・マドリー |
バレンシア |
ヨーロッパリーグ出場チーム |
ヘタフェ |
セビージャ |
エスパニョール |
特にエスパニョールにとっては2006−2007シーズン以来の欧州カップ戦出場で、しかも出場権獲得が劇的な逆転ということもありファンの熱狂も相当なものでしょう。
もともとエスパニョールの成り立ちは設立当時、既に他クラブが外国人選手の受け入れを増やしていた中で所属選手をスペイン人に限定していたことによるもの。しかしエスパニョールのホームであるバルセローナには既にFCバルセローナが存在していたため、カタルーニャ色の強いバルサの方にファンが多く流れて影が薄くなっていた歴史があります。
育成組織には定評があり数々の実力派選手を輩出していることもあり地力は高いクラブです(ラウール・タムード、セルヒオ・ゴンサーレス、ジョアン・カプデビーラ、イバン・エルゲラ、ダニ・ハルケetc…)。来シーズンのヨーロッパリーグで再び欧州の舞台にその名を響かせることができるのかどうかが楽しみです。
今シーズンも楽しませてくれたラ・リーガ
いよいよ現地時間5月19日に行われる2試合、レアル・マドリー対ベティス、エイバル対バルセローナが2018−2019シーズンのラ・リーガを締めくくることになります。
レアル・マドリーの不調と混乱、バルサのほぼ独走とチャンピオンズリーグでの衝撃的な敗退。
降格争いの激戦や数々のスーパーゴールなど、今シーズンもラ・リーガには本当に楽しませてもらいました。
オフシーズンの移籍状況も気になりますし、来シーズン乾貴士がどこでプレーするのかも含めて、ラ・リーガの今後にはまだまだ楽しませてもらえそうです。