【セルタ】ウェストハム、マキシ・ゴメスの移籍金満額支払いを決断か。

La Liga情報

ウェストハム、移籍金5000万ユーロの満額支払いを決断との報道

FARO DE VIGOの報道によると、イングランドのウェストハムがウルグアイ代表FWマキシ・ゴメスの移籍金として設定されている5000万ユーロの満額支払いを決断し、セルタへ正式オファーを出すとのことです。

ウェストハムは6月にもマキシ・ゴメス獲得のオファーをセルタに提示。

その際の提示金額は3200万ユーロだったと言われており、この時には満額支払い以下ではオファーを受けないとするセルタ側がオファーを拒否して移籍は成立していませんでした。

【セルタ】ウェスト・ハムがマキシ・ゴメスへ3,200万ユーロを提示も拒否
マキシ・ゴメスに対してイングランドのウェスト・ハムがオファーを出したものの、セルタ側が拒否したという報道があります。マキシ・ゴメスの移籍がどう推移していくのか、個人的な考察を書きました。

なおかつセルタは6月の時点ではデニス・スアレスの獲得交渉の最終段階にあったと思われ、さらにバレンシアとの間でマキシ・ゴメスとサンティ・ミナを絡めた移籍を成立させることによりカンテラ出身選手の帰還プロジェクトを加速させようとしている最中でした。

【セルタ】サンティ・ミナとマキシ・ゴメスの交換トレードについて協議
セルタとバレンシアはマキシ・ゴメスとサンティ・ミナのトレードを本格的に交渉中のようです。FARO DE VIGOの報道をもとに、セルタのDF補強についても考察しました。

7月6日の記事「【セルタ】マキシ・ゴメス移籍交渉の裏で暗躍する代理人達。

【セルタ】マキシ・ゴメス移籍交渉の裏で暗躍する代理人達。
セルタとバレンシアはクラブ間でマキシ・ゴメス移籍に関する条件に合意したようですが、代理人の思惑により交渉が頓挫しているとも言われています。マキシ・ゴメス移籍交渉の背景について考察しました。

で解説した通り、マキシ・ゴメスの代理人を務めるイギリスのスポーツコンサルティング企業ステラーグループは、より多くの手数料を獲得するためにウェストハムに移籍金5000万ユーロの満額支払いを持ちかけたと見られており、セルタよりもむしろバレンシアがステラーグループに踊らされた格好になっていると僕は考えています。

セルタとバレンシアのクラブ間合意、マキシ・ゴメス本人の希望は無視

スペインのメディア各社は、先週の段階でセルタとバレンシアの間では以下の合意が結ばれたと報じています。

  • マキシ・ゴメスとサンティ・ミナのトレード
  • マキシ・ゴメスの移籍金として1450万ユーロ+ボーナス150万ユーロの合計1600万ユーロ
  • バレンシアのDFホルヘ・サエンスの2年間レンタル(買い取りオプション付き)

見方によってはセルタ、バレンシア、サンティ・ミナ、マキシ・ゴメスの4者が全員納得する条件となっており、マキシ・ゴメス本人の希望はバレンシアでプレーすることだと言われていたため、この条件ですぐにでも移籍が成立すると見られていました。

ところがここへ来て、当初セルタが主張していた「移籍金5000万ユーロの満額支払い」という条件をウェストハムが提示したとなれば話は別です。

セルタはサンティ・ミナを手に入れるためにマキシ・ゴメスの移籍金引き下げをある程度許容し、考え方としてはサンティ・ミナとホルヘ・サエンスに合計3400万ユーロを支払うことと同義の条件に同意したとも考えられていました。

果たしてミナとサエンスの2名に3400万ユーロの価値が認められるのかどうかはともかく、セルタとしてはカンテラ出身選手の買戻しプロジェクトを進める中でサンティ・ミナの獲得は実現したい話でした。

バレンシアとしてもまだまだ戦力として計算できるサンティ・ミナを簡単に放出することは、いくらマキシ・ゴメスが手に入るからとは言えあまり乗り気ではなかったはずです。

マルセリーノ・ガルシア監督からはほぼ構想外に近い扱いをされているとはいえこの4年間でコンスタントにゴールをあげてきているミナはバレンシアにとって戦力として計算できる選手です。

ミナ本人の希望が出場機会の確保とセルタへの復帰だったことを考えると、セルタとバレンシアの合意はセルタとミナ双方にとって歓迎すべきものでした。

ところがここへ来てウェストハムがマキシ・ゴメスの移籍金を満額支払う決断をしたとなると話は別です。

バレンシアからすれば「当然先に合意した交渉を優先すべき」だと考えるでしょうし、ミナとしても「頼むから移籍させてくれ」という思いになるでしょう。

またマキシ・ゴメスの本心が「自分の希望はバレンシアなのに」という気持ちがあるとしたら、仮にウェストハム移籍が成立してもパフォーマンスが落ちてウェストハムの期待通りにはパフォーマンスが発揮できなくなることもありえます。

この場合、唯一メリットがあるのはセルタのみで、もしウェストハムが移籍金を満額支払ってマキシ・ゴメスを獲得してくれれば、セルタとしてはその移籍金を使って改めてミナの獲得交渉を進めるのみです。

マキシ・ゴメスの保有権を20%保有するデフェンソールへの連帯育成金の支払いも問題なく行えることになるため、セルタとしては損をしない取引だと言えるでしょう。

ただし、そこにマキシ・ゴメス本人の意思だと言われている「バレンシアへの移籍」という希望は反映されておらず、この点にだけはモヤモヤしたものが残る話になりそうです。

代理人ビジネスは決して契約する選手の幸せなキャリアだけを考えて行われるわけではなく、国際移籍でしばしば見られる莫大な金額の移籍金から一定の割合で支払われる代理人への手数料のみが目的になるケースも散見されます。

真偽の程は当事者にしかわからないとはいえ、今回の話にはどう考えてもマキシ・ゴメスの代理人を務めるステラーグループの都合のみが反映されているようにしか見えず、果たしてマキシ・ゴメスはこれでいいのかと思ってしまうのですが、本人に口を開いてもらうしか知るすべはありません。

いずれにしてもバレンシアはセルタと合意したという証拠がもしあるのならそれをタテにステラーグループへクレームを入れるでしょうし、セルタがウェストハムへのマキシ・ゴメス売却に合意した場合はセルタに対してもクレームが入ることが予想されます。

ただし移籍金を満額支払うと言ってくる相手、しかも金額が5000万ユーロともなれば、どこのクラブもおいそれは断れない話であることも事実です。

「たられば」ではありますが、6月初旬に行われたセルタとバレンシアの接触の中ですでに

  • マキシ・ゴメスとサンティ・ミナのトレード
  • マキシ・ゴメスの移籍金として1450万ユーロ+ボーナス150万ユーロの合計1600万ユーロ
  • バレンシアのDFホルヘ・サエンスの2年間レンタル(買い取りオプション付き)

という条件に似た条件は提示されていたはずであり、もしこの時点で両クラブが合意していればステラーグループが入り込む余地なく話はまとまっていたのかもしれません。

果たしてこの移籍交渉はどんな結末を迎えるのでしょうか。

近日中には結論が出ると言われているので、その結論を待ちたいと思います。

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