【ヘタフェ】コパ・アメリカが柴崎岳とヘタフェにとって鍵になる

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ヘタフェはコパ・アメリカでの柴崎に期待

ヘタフェに所属する日本代表MF柴崎岳をシーズンオフに売却する方針をほぼ固めているようです。

2018−2019シーズンを5位で終えたヘタフェは、2019−2020シーズンのヨーロッパリーグ出場を決めています。

ヘタフェはヨーロッパリーグへ備えて複数のポジションで補強が必要と考えており、ホセ・ボルダラス監督の構想外となっている柴崎を売却。柴崎売却で得られるであろう資金で来シーズンに向けた補強を行うつもりだとスポーツ紙MARCAが報じています。

2018−2019シーズンの柴崎にはほとんど出場機会が与えられていませんでしたが、スペイン国内外を問わず柴崎の獲得を検討しているクラブはあると以前から言われていました。

そのためヘタフェとしては現地時間6月14日にブラジルで開幕するコパ・アメリカに出場する柴崎が、コパ・アメリカで質の高いプレーを見せ活躍し彼自身で市場価値を高めて欲しいと思っているようです。

ヘタフェの監督は2017−2018シーズンのラ・リーガ最優秀監督賞を受賞しているホセ・ボルダラス。ボルダラスは柴崎の練習に対する姿勢には高い評価を与えて経緯をあらわしてはいるものの、現実的な戦力としては優先順位を下に置いています。

なおかつヘタフェはボルダラスと2022年までの契約延長を検討しているとも言われています。柴崎としてはこのままヘタフェに残留したとしても、出場機会が得られるようになる可能性が現時点では低いと考えざるを得ません。MARCAの報道によればドイツやポルトガルから昨シーズン以降柴崎の獲得に関する問い合わせが来ているということなので、コパ・アメリカでの活躍次第では来シーズンの柴崎はスペイン以外でプレーすることになる可能性があるでしょう。

2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会で日本代表の一員としてプレーした柴崎。後半終了寸前までベルギーを破る一歩手前まで追い詰めた日本代表のコンダクターとしてプレーした内容は、乾貴士と共にヨーロッパで高く評価されています。

柴崎は2019年に行われたアジアカップでも安定したプレーぶりを見せたことで「腐っていない」ことを内外に示しており、ヘタフェは柴崎がコパ・アメリカで日本代表として良いプレーをし、再度ヨーロッパの各クラブに対して「柴崎岳ここにあり」と示して欲しいと考えています。

ヘタフェとはどんなクラブなのか?

柴崎が現在所属するヘタフェC.F.は、もともと1946年設立。設立当初はヘタフェ・デポルティーボという名称でした。

FCバルセローナやコパ・デル・レイでつい先日優勝したバレンシアC.F.、レアル・マドリーC.F.、アトレティック・ビルバオなどが100年を超える歴史を持つスペインの中では比較的新しいクラブです。

1981−1982シーズン終了後に破産手続きを行い一度は解散しますが、地元2クラブの合併によって復活。合併後に現在のヘタフェ・クルブ・デ・フッボルとして再出発をしています。

スペインサッカーの歴史の中では「新興クラブ」と位置づけられているヘタフェですが、2000年代に入り徐々に力をつけ2007−2008シーズンにはUEFAカップに出場。ミカエル・ラウドルップ監督に率いられ、ヘタフェ旋風とも呼べる活躍を見せました。

2015−2016シーズンにはセグンダ・ディビシオンAに降格しますが翌シーズンにはプリメーラ・ディビシオンに1年で再度昇格。ホセ・ボルダラスを監督に迎え、ついに2018−2019シーズンにクラブ史上最高成績である5位を達成。

「リアクションサッカー」と呼ばれるような受け身に立ってからのプレーが中心となっているヘタフェですが、結果的にはその戦術が実を結ぶ形になり、チャンピオンズリーグ初出場はならなかったものの再びヨーロッパリーグ出場権を決めています。

柴崎のプレースタイルは日本代表でも見られるようにボールを保持してタメを作り、的確なタイミングで長短織り交ぜた正確なパスを捌くこと。一般的にリアクションサッカーとは固い守備で自陣を固め、ボールを奪った後は素早いカウンターアタックを行うことが定石とされます。

この場合は柴崎がプレーするフィールドの中央、いわゆる中盤でパスやドリブルなどを経由しないで一気に相手ゴール前まで迫ることが必要されることが多くなります。したがって現在ヘタフェがとっている戦術からすると、残念ながら柴崎にボールを持たせることは「時間をロスすること」とも言えてしまうことになります。

戦術眼に長けた選手と言われる柴崎なので、一定の出場機会を得ることができれば現在のチーム戦術の中で自分の技術や特徴を活かすすべを見つけることもできるとは思います。しかし、ヨーロッパリーグ出場を決めてしまった現在となっては改めてチームの戦い方を作り直す余裕もありません。

クラブとしては柴崎に合わせるわけにはいかないので、現在のチーム戦術に合った選手を獲得することが選択されることになるのでしょう。

個人的に柴崎のようなプレースタイルの選手はスペインでプレーするほうが良いと思いますし、スペインで日本人選手がもっと活躍するところを見てみたいです。できればスペイン国内の他クラブに移籍し、来シーズン以降もスペインでのプレーを続けて欲しいと思っています。

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