【セルタ】ラフィーニャ、1年間の期限付き移籍でセルタに復帰

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移籍市場最終日にラフィーニャのレンタル移籍が決定

スペイン現地時間9月2日が2019−2020シーズン前半の移籍市場最終日ですが、その最終日にセルタ・デ・ビーゴとバルセローナはMFラフィーニャ・アルカンターラのレンタル移籍について合意に達したとスペイン最大のスポーツ紙MARCA、ビーゴの地元紙FARO DE VIGOが報じています。

FARO DE VIGOによるとラフィーニャはすでにビーゴでのメディカルチェックのためにビーゴへ向かっており、実務的な手続きと最終的な書面の準備はクラブ間で行われているとのこと。

メディカルチェック終了後、セルタとバルサの間でラフィーニャの年俸負担割合が合意に達し書面で確認され次第、ラフィーニャのレンタル移籍が正式に発表されます。

バルサの思惑

バルサはラフィーニャとの契約を1年延長し、2021年6月30日までとしてからセルタへのレンタル移籍に関する書面にサインをする意向のようです。

今回のレンタルがラフィーニャとセルタにとっては2回目のレンタル移籍になるわけですが、条件内に買取オプションは付帯しておらず、バルサとしてはあくまでもラフィーニャの放出を行う際には「売却」という形を取ることを暗に示していることになります。

ラフィーニャの市場価格は1500万ユーロ(約17億円)相当と言われているため、決して簡単に手放せる金額ではありません。

バルサとしては現行契約の終了する2020年6月末にフリーで移籍されるよりも、現時点でラフィーニャが望む出場機会確保のためにセルタへのレンタル移籍を認める代わりに買取オプションはつけず、なおかつ2021年まで契約を延長することで将来的にも売却益を確保できる「キープ」の形を取った格好になります。

「帰還事業」を締めくくるラフィーニャのセルタ復帰

2019−2020シーズンに向けてセルタが行っていた補強戦略はクラブ内で「帰還事業」と呼ばれているもので、内容は

かつてセルタのカンテラで育ち、他クラブで移籍していった選手達を再度迎え入れる。

というものでした。

ラフィーニャは2011年に16歳でバルサBに加入しプロとしてのキャリアをスタートしていますが、それ以前はセルタのカンテラでデニス・スアレスなどと共にプレーしています。

また、ラフィーニャと実兄のチアゴ・アルカンターラの父である元ブラジル代表MFマジーニョは現役時代にセルタで長くプレーしていました。

90年代後半当時のセルタ経営陣とマジーニョは契約問題でトラブルを抱えていたもののファンとマジーニョの関係は良好で、マジーニョは現役を引退してからもビーゴに自宅を構えて居住していたためラフィーニャにとってはビーゴはまさに「地元」です。

ラフィーニャの幼少時のこうした環境はデニス・スアレス、サンティ・ミナと酷似しており、セルタとしては2013−2014シーズンにもレンタルで加入しプレーしていたラフィーニャは「取り戻せるなら取り戻したい」選手の1人でもありました。

【セルタ】アスパスが「帰還事業」における実質的な舵取り役だと判明。
セルタのカンテラ選手買戻し計画はクラブのプロジェクトとして知られていますが、2023年まで契約を更新したアスパスもその計画の実行者として動いているようです。背景について解説します。

上記の記事でも言及しているように、現在のセルタは中長期的な計画としてトップチームのスタメン半分以上を「ガリシア出身のカンテラ出身選手」で埋めようというプランを持っています。

実際に、例えば第3節のセビージャ戦におけるスタメン11人のうち、GKルベン・ブランコ、DFケビン・バスケス、MFデニス・スアレス、MFブライス・メンデス、FWイアゴ・アスパスの5名がセルタのカンテラ出身で、本来であればここにFWサンティ・ミナが加わることで「スタメン半分がカンテラ出身者」となるはずでした。

ラフィーニャがレンタルで加入後はポジション的にはブライス・メンデス、デニス・スアレスのどちらかとかぶることになるため、果たしてラフィーニャが本当に望むスタメンでのプレー時間確保というものが確約されるかは定かではありませんが、少なくともバルサにいるよりは確実に出場機会は増加するでしょう。

そして「各クラブで主力級の実力を持った旧カンテラ出身者」を取り戻すための「帰還事業」は、おそらくこのラフィーニャの移籍でひとまず幕を閉じることになるはずです。

暗躍する”スポーツディレクター”イアゴ・アスパス

前述の記事「【セルタ】アスパスが「帰還事業」における実質的な舵取り役だと判明。」において、アスパスは2023年まで契約を更新しており、実兄で元セルタの選手でもあったジョナタン・アスパスのコメントとして「イアゴ・アスパスが引退後にセルタのスポーツディレクターになる意向を持っている」と紹介しました。

【セルタ】アスパスが「帰還事業」における実質的な舵取り役だと判明。
セルタのカンテラ選手買戻し計画はクラブのプロジェクトとして知られていますが、2023年まで契約を更新したアスパスもその計画の実行者として動いているようです。背景について解説します。

実際にデニス・スアレスとサンティ・ミナの移籍にはイアゴ・アスパスのストーカーまがいなメール&電話攻撃があったことはセルタファンの間では有名で、デニス・スアレスとサンティ・ミナ本人も「毎日声を聞きすぎてアスパスの声が空耳で聞こえるようになった」と笑うほど頻繁にアスパスが連絡をしていたことが明らかになっています。

ラフィーニャの場合にどうだったのかはいまのところ明らかにされていませんが、イアゴ・アスパスの公式Twitterアカウントには以下のようなツイートが投稿されています。

現地時間午前中に投稿されたアスパスのツイートは、「午後にかけて重大な発表がクラブから行われる」ということを暗に示す内容になっています。

念の為に言っておくと、イアゴ・アスパスは現役の選手であり、クラブのスタッフや経営陣ではありません。

なぜその彼がクラブの発表が行われる時間を正確に把握し、なおかつそのアナウンスをするのか…。

実兄のジョナタンは、アスパスがデニス・スアレスとサンティ・ミナの移籍に際して重要な役割を担ったことを評し

彼はすでに引退後を見据えて”インターン”をしているみたいだ。

と語っていましたが、以下のツイートを見てもその意見はあながち間違っていないように思えます。

写真はセルタの「表向きの」スポーツディレクター、フェリペ・ミニャンブレスです。

アスパスが書いているのは

ロッカールームに入ったらフェリペがこんなだったよwww

という内容なのですが、もはや完全に手柄をあげた部下を茶化しながら評価しているかのような上から目線にしか見えません。

現行契約が終了する2023年に34歳を迎えるアスパスは、このままいけばセルタで現役を引退することになるでしょう。

その後は気が変わらなければセルタのスタッフとして経営に参加することになるはずなので、もはや既に「影のスポーツディレクター」として暗躍を続けるアスパスが冬の移籍市場や来シーズン以降にどんな存在感を見せていくことになるのかが楽しみです。

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