ラ・リーガ観戦旅行の強い味方。現地プリペイドSIMカード
4G回線の発達とともに快適さを増したインターネット。
地図アプリを使っての経路確認。評判のレストラン検索。お店や宿泊の予約などなど、ありとあらゆる場面でスマホ+4G回線を使えばたいていのことはできるようになりました。
前回の記事「ラ・リーガ観戦旅行ガイド」では想定する読者の方を以下のように考えていました。
【ラ・リーガ】スペイン「ラ・リーガ観戦旅行」ガイド スペインへ行きラ・リーガ観戦を考えている人たち向けに「ラ・リーガ観戦旅行ガイド」を作成しました。スペイン語が話せない方を想定していますが、色々な方に参考にしてもらえる内容にするつもりで書いています。
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例えば初めてスペインに行く方にとっては言葉の面などで特に不安が大きいはずです。
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こんな時にネットに接続できるスマホが一台あれば問題はほぼ解決できますね。
Google翻訳。ウェブブラウザ。地図アプリ。
この3つがあれば上記の不安は解決可能です。
それを解決してくれる最大の手段が「現地プリペイドSIMカード」の購入と利用です。
いくつか選択肢はあるが、安くはない国内キャリアの海外ローミング
仮に1週間スペインに滞在し、その全期間で日本で契約している携帯キャリアの海外ローミングを使うのはなかなか勇気がいります。下記をご覧ください。
ドコモ | パケットパック海外オプション 国・地域限定プラン(スペイン)7日間=5,280円海外パケホーダイ:1日最大2,980円×7日=20,860円 |
au | 世界データ定額24時間980円×7日=6,860円
海外ダブル定額24時間2,980円×7日=20,860円 |
ソフトバンク | 海外パケットし放題24時間2,980円×7日=20,860円 |
いろいろ横並びなことに思うところはありますが、まあいいでしょうw
いずれにしても、ドコモとauで国を限定したプランであるパケットパック海外オプション:国・地域限定プラン、世界データ定額がスペインで適用になっているとはいえ、決して安くはない金額です。
ソフトバンクに至っては検討が難しい金額だと感じます。
ローミング以外だとレンタルWi-Fiを利用するという手もありますが、受け取りや申込み、プランの選定などに時間を取られたくないですし、いくらWi-Fiルーターがポケットに入るサイズの小ささとはいえ使う時にいちいち電源をオン・オフするのは手間です。何より余計な物はできるだけ持ち歩きたくありません。
せいぜい2,000円前後で何とかスペインでの観戦旅行中もネットが使えないものか・・・?僕ならそう思います。
スペインの携帯キャリアが販売するプリペイドSIMカードで悩みを解決
テクノロジーの力に物を言わせて、言葉の通じない異国での観戦旅行を一気に楽なものにしてくれるツールが現地のプリペイドSIMカードです。
スペインは日本と同様に4Gの携帯インターネット網が発達しており、もし現地のSIMカードを使うことができればネット環境はほぼ日本と変わらないものになります。
スペインの主要携帯キャリアは下記の通り。
Movistar |
Orange |
Vodafone |
3社ともプリペイドのSIMカードを販売しており、SIMカード単体だけを購入することが可能です。
参考までに2018年末時点での3社のプランと料金を比較してみます。
Movistar | Prepago #1(プレパゴ・ウノ) 28日間有効:税込9ユーロ(約1,100円) データ通信量:1GB Prepago #2(プレパゴ・ドス) 28日間有効:税込み15ユーロ(約1,850円) データ通信量:2GB スペイン国内通話無料 |
Orange | Navega(ナベーガ) 28日間有効:税込8,95ユーロ(約1,080円) データ通信量:1GB Go Walk 28日間有効:税込9,95ユーロ(約1,200円) データ通信量:1.5GB Go Run 28日間有効:税込14,95ユーロ(約1,820円) データ通信量:2.5GB Go Fly 28日間有効:税込19,95ユーロ(約2,420円) データ通信量:3.5GB |
Vodafone | Yuser(ジューセル) 28日間有効:税込10ユーロ(約1,210円) データ通信量:1.5GB Súper Yuser(スーペル・ジューセル) 28日間有効:税込15ユーロ(約1,830円) データ通信量:2GB Mega Yuser(メガ・ジューセル) 28日間有効:税込20ユーロ(約2,430円) データ通信量:3.5GB |
なんと最も高いVodafoneの3.5GBプランを購入したとしてもドコモ、auの半額以下。コスパ的にはOrangeかVodafoneが一番いいので、このどちらかを購入するのがオススメです。
プリペイドSIMカード購入時の注意点
値段とデータ通信量がわかったとはいえ、現地のSIMカードを購入・使用するためには下記いずれかの条件を満たしいてる必要があります。
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海外で購入したiPhone、日本のApple Storeで購入したiPhoneは基本的にSIMロックが解除されているので問題ありません。
格安SIMを利用している場合も、スマートフォン本体はSIMロックが解除されている場合が多いので問題ないことが多いですが、格安SIMをスマートフォンとセットで購入した場合などは購入店舗や格安SIMキャリアへ問い合わせればSIMロックが解除されているかどうかを調べることができます。
格安SIMとスマホ本体をセットで購入している場合は「プロファイル」と言われる格安SIM用の設定を、「現地SIMをセットする時」に削除する必要があります。また、日本帰国後に使っていた日本国内用の格安SIMを再度使う際には「プロファイル」をもう一度設定する必要があるので、設定情報はメモするかスクーンショットを取るなどして保存しておきましょう。
ドコモ、au、ソフトバンクの回線を契約してスマホを使っている場合も、原則として「購入してから100日」が経過すればキャリアのウェブサイトか販売店でSIMロックを解除することができるようになるので、気になる場合はキャリアに問い合わせて調べてみると良いでしょう。
スペイン現地SIMの購入場所
スペイン現地SIMカードの購入場所についてですが、マドリー到着の場合とバルセローナ到着の場合で少し異なります。
バルセローナ到着の場合
エル・プラット空港のターミナル1到着口の近くに電気製品を販売しているショップがあり、そのショップの中にVodafoneのSIMカードが売っています。
到着した時刻にお店が開いていれば、その場で買ってしまえば到着後すぐにネットが使えるようになるので問題は解決です。
お店が開いていなければ宿泊先にチェックインした後、翌日などに街中でOrangeかVodafoneの販売店を探して購入しましょう。ランブラス通りやカタルーニャ広場など、観光客が集まる場所近辺の販売店であれば英語が通じる店員がいる可能性も高いので頑張って購入してください。
マドリー到着の場合
マドリーのバラハス空港にもSIMカードの販売スタンドがありますが、上記で紹介した主要キャリアのものではなく、別の会社のものです。ただし、値段はあまり変わらず使用には問題ないので街中で探す時間が無かったり不安な場合は空港で買ってしまってもいいと思います。
せっかくなのでスペインの主要キャリアのSIMを使いたいという場合は、街中でキャリアの販売店を探して購入しましょう。プエルタ・デル・ソル、グラン・ビア、プラサ・マジョール周辺など観光客が集まる中心部であれば比較的販売店も見つけやすいです。
バルセローナにもマドリーにも「EL CORTE INGLES=エル・コルテ・イングレス」という百貨店があり、店舗によって違いますが家電売場があるのでそこでも購入可能です。
購入時に動作確認ができたら準備完了
iPhoneの場合は購入時に設定から言語をスペイン語に変えておくと、店員が設定してくれる時や動作確認をするのが楽になるので時間の節約になります。設定が終わって動作確認ができたらまた日本語に戻せば問題ありません。
動作確認まで完了し、ネットへの接続が終わればいよいよ準備は完了です。
地図アプリで目的地を探すなり、オススメのレストランを探すなり、日本で使っているのと同様に使うことができるようになりますし、知りたいことをグーグル翻訳などを使って現地の人に聞いたりすることもできるようになるので旅の幅がグッと広がります。
観戦チケットの購入、移動手段の確認、お土産用のユニフォームやシャツのサイズ確認など、全て思うがままです。
現地SIMを入手して、初めての観戦旅行も快適に過ごしましょう!