【セルタ】エムレ・モル、買取オプション付きの1年レンタルで移籍

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去就が注目されていたエムレ・モルはレンタルでガラタサライへ

セルタ・デ・ビーゴのトルコ代表MFエムレ・モルが、トルコの強豪ガラタサライへ買取オプション付きの1年レンタルで移籍することが決定しました。現地時間7月30日にビーゴの地元紙FARO DE VIGOが報じています。

Emre Mor se despide de sus compañeros antes de viajar a Turquía
El centrocampista viajará a su país para someterse al reconocimiento médico previo a su fichaje por el Galatasaray

FARO DE VIGOの記事によるとモルは既にチームを離脱しており、セルタの練習施設であるア・マドローアでチームメイトにお別れの挨拶を済ませたとのことです。

エムレ・モルのこれまで

モルは2017年夏に1300万ユーロの移籍金でドイツのボルシア・ドルトムントから5年契約の完全移籍でセルタに加入。18歳でトルコ代表としてデビューし、高いドリブル技術が注目されたサイドアタッカーとしてセルタの攻撃にバリエーションとダイナミズムをもたらすことを期待されていました。

しかし2017年の加入以降、フアン・カルロス・ウンスエ、アントニオ・モハメド、ミゲル・カルドーゾ、そして現在のフラン・エスクリバという4名の監督から信頼を得ることができず、この2年間でのリーグ戦出場は33試合に留まっていました。

モルがこの2年間にセルタのどの監督からも信頼と出場機会を得られなかった原因の一つは、規律違反やそれに近い行動があまりにも多かったからだと言われています。

日本で俗に言う「ラテン系」文化圏に大別されるスペインの風習や文化は、ともすると「ラテン系」でひとくくりにされ「明るく能天気で時間にルーズ」と思われることが多いのですが、たしかにそういった一面はあるものの、いくつかの点では日本と同様に時間や規律に厳しい側面も持ち合わせています。

特にサッカーの世界ではそれが顕著で、例えば先日スペイン代表監督を辞任したルイス・エンリケや、元スペイン代表監督のハビエル・クレメンテ、元スペイン代表監督の故ルイス・アラゴネスやセビージャなどで指揮を取ったホアキン・カパロス、デポルティーボをリーグ優勝に導いたハビエル・イルレタやバレンシアを指揮したキケ・サンチェス・フローレスなどが規律に厳しい監督としてスペインでも知られています。

エムレ・モルがセルタで出会った監督の中では、ルイス・エンリケの右腕として活動する期間が多かったフアン・カルロス・ウンスエがルイス・エンリケの影響を受けて比較的規律を重視する監督であり、現在セルタを指揮するフラン・エスクリバは昨シーズン後半からの就任であるためチームの引き締めのために規律を重視する策を取っていたことは明らかです。

「抜くところは抜き、締めるところは締める」というスペイン文化の中で、モルはその習慣を逸脱するレベルでルーズな態度だったと言われていますから、遅かれ早かれ放出されるだろうというのはシーズン中から噂されていました。

エムレ・モルのこれから

モルがレンタル移籍で加入することになったトルコのガラタサライでは日本代表DF長友佑都が現在も所属しており、モルは2016年〜2017年に所属したドルトムントでの香川真司に続いて、日本人選手とチームメイトとしてプレーすることになります。

また、現在ガラタサライで監督を務めるファティ・テリムは、トルコ代表監督を務めていた2016年に18歳のエムレ・モルを代表に招集しデビューさせるなどモルを高く評価。

そのためモルにとっては出場機会を取り戻すチャンスになるだろうとFARO DE VIGOは分析しています。

モルはガラタサライの本拠地であるトルコのイスタンブールへ向かい、メディカルチェックを行ったあとにチームへ合流する予定だということです。

エムレ・モルの離脱によってセルタはノリート獲得を再検討か?

エムレ・モルがチームを離脱したことによって、セルタにとっては前線のポジションに一つ空きができたことになります。

情報源がトルコメディアしかないものの、日本では大きく話題になった日本代表MF香川真司のセルタ移籍に関する噂ですが、恐らくモルが離脱したことがこの噂に現実味を与えることは無いだろうと僕は考えています。

【セルタ】香川真司のセルタ移籍という噂に関する個人的な考察
日本代表MF香川真司がセルタに移籍?という噂を目にし、事の真偽をあれこれと探ってみました。情報ソースも含め、この噂が真実になる可能性があるかについて考察してみました。

香川の年俸は2018年のドルトムント在籍時で530万ユーロ(約6億5000万円)、2019年1月からレンタルで加入したトルコのベシクタシュでも410万ユーロ(約5億円)だと言われています。そして香川の移籍金は1500万ユーロ(約18億2000万円)だと言われているのが現状です。

セルタはFWのバックアップとして以前在籍し、現在はセビージャでプレーする元スペイン代表FWノリートの獲得を模索していました。

マンチェスター・シティからセビージャに移籍して以降はあまり目立った活躍を見せられていないノリートは、出場機会を求めて移籍の道を模索しているとも言われており、一時はセルタ復帰が既定路線のように報じられました。

しかし、セルタ側が契約解除による無償での獲得を目指したのに対し、敏腕スポーツディレクターであるモンチが復帰したセビージャは移籍金支払いを伴う正規の手続きを踏んだ交渉を要求。

財政的にこれ以上支出を増やしたくないセルタが二の足を踏み、話が宙に浮いた状態になってしまっていました。

しかしここへ来てモルがガラタサライへレンタル移籍したことで、モルの給与はガラタサライが肩代わりすることになり、なおかつ買取オプションが付いていることから来シーズン以降にモル獲得に要した原資の回収と、今シーズンに向けた多少の財政的余裕がセルタに生まれることになりました。

セルタとノリートの現状

セルタは相変わらずノリートの無償獲得を目指しており、ノリート本人もブレイクのきっかけになったセルタへの復帰を求めていると言われているため、セルタとセビージャ間における話し合い次第ではノリートのセルタ復帰が現実味を帯びた話として再浮上する可能性は残されています。

シーズン開幕を目前にして突然沸き起こった玉突き移籍の噂ですが、これがどう展開するのか個人的には楽しみです。

ノリートが今のセルタにとって必要不可欠な存在かといえば決してそうではありませんが、経験豊かで安定した力を発揮できるノリートは、ベンチにいてくれれば安心できる存在であることは間違いないでしょう。

ただし、そこには「余計な支出を伴わないのであれば」という但し書きをつけ加える必要があります。

よほどのことがなければ、ノリートがいなくてもセルタの前線は回る。しかし、何が起きるかわからないからいてくれればありがたい。

2016年にマンチェスター・シティへ移籍するまでは絶対的なエースとしての立場だったノリートですが、32歳となった現在とイアゴ・アスパスが絶対的な存在として君臨する今のセルタでは、ノリートの存在は大金を投じてまで必要とされるものではなくなっています。

モルの移籍であいた枠を、冬の移籍市場に向けて空けておくのか、それともノリートをどうにか獲得して保険をかけるのか。

セルタ経営陣の絶妙な采配が、再び注目される展開が訪れています。

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