大学生こそiPadを授業で活用すべき!
※2020年1月25日更新
僕はiPadを使い始めて8年ほど経ちます。
今使っているiPad Pro9,7インチモデルで、僕のiPadは3代目になりました。特にiPad ProとApple Pencilを使い始めてから「大学時代にこれが欲しかった」と強烈に思うようになったんですが、その理由が3つあります。
- 「ノートがいらなくなる」
iPadにノートアプリを入れてApple Pencilを使えば、紙のノートが必要なくなります。 - 「辞書を持ち歩かなくてよくなる」
App Storeでは各国語の辞書が販売されています。しかもアプリ版の方が安かったりします。 - 「使い方次第でレポートなどの作成も楽になる」
PCと比較してiPadを起動させる時間は遥かに高速です。思いついたことをその時その場で残しておけるメリットがあります。
こんなものが自分の大学時代にあったらどんなに嬉しかったことか・・・。という実感を込めて、今回お伝えしたいのは「今こそiPadを大学生の人達に使って欲しい」ということです。
大学生にiPadがオススメな理由
僕が考える「iPadを大学生が使うメリット=オススメな理由」は下記の5つです。
- ノートが取れる!
- 持ち運びに便利!薄くて軽い!
- 画像など各種ファイルのやり取りも簡単!
- レポート用の文書やプレゼンも”一応”iPadで作れる!
- 用途や予算に合わせて選べる機種と価格
以下でそれぞれの理由を解説していきます。
【1】ノートが取れる!
2020年1月現在のiPadシリーズのラインナップは下記の通りです。(サイズ順)
機種名 | サイズ | Apple Pencil対応 |
iPad mini | 7.9インチ | ◯ |
iPad | 10.2インチ | ◯ |
iPad Air | 10.5インチ | ◯ |
iPad Pro 11インチ | 11インチ | ◯ |
iPad Pro 12.9インチ | 12.9インチ | ◯ |
2019年3月に発表されたiPad miniとiPad AirがApple Pencilに対応となったため、iPad全機種でApple Pencilを使うことができるようになりました。
初代iPhoneの発表プレゼンの最中に、Apple創業者スティーブ・ジョブズはこんな発言をしています。
「一体誰がスタイラスなんて使いたがるんだ?w」
なかなかに刺激的な物言いでスタイラスペンを揶揄し会場を笑わせていましたが、僕は個人的にApple Pencilは素晴らしいデバイスだと思っています。今も実際に使っていますし。
Apple Pencil最大の特徴は、「手書きができる」そして「ノートを取ることができる」ということですね。
2016年に初代iPad Proが発表されてから、ノートアプリのリリースが相次いでいます(もちろんそれ以前からもありました)。
新旧あるいは有料無料問わず、とても良質で高機能なノートアプリがApp Storeには揃っており、App Storeのレビューを見ているだけでも楽しくなるほどです。
Apple Pencilとノートアプリを使うと何が起きるのか?
当たり前のことですが、紙のノートがいらなくなります。そしてiPadが壊れない限り無限にノートを取り続けることができます。ノートアプリによっては入力の色を変更できるので、カラーペンもいらなくなります。
そして僕もよく使う機能ですが、様々なノートアプリでは画像の挿入と描画が行えます。例えば大学の授業で教授が板書した内容をiPad本体なりスマホなりで写真に撮り、それをiPadのノートアプリに貼り付けて直接メモを書き込んだりすることも可能です。
ノートを取りながらでもいいですし、iPadでノートを取りつつ「この内容は全部残しておきたい」というものを写真に撮って、後からメモを書き加えるなどの使い方ができます。
こうすることで自分の思い通りの内容でノートを作っていくことができますし、板書を写真に残しておくことができれば自分が書いたノートの内容を後からチェックして修正することも比較的簡単ですよね。
【2】持ち運びに便利!軽くて薄い!
iPadはタブレット端末。
初代iPadの製品紹介ビデオでも言われていた通り「一枚の板があって、そしてそれだけ」です。
ということは薄い。薄いということは、軽い。
薄くて軽いので置き場所にも大して困りません。持ち運ぶ際に重くて億劫になってしまうこともほとんどありません。薄さの例えとしては、iPad Pro10.5インチが無印良品のB5ノートと同じぐらいの薄さです。
薄さで言えば多くの人が使っている紙のノートと同じぐらいの薄さなので、カバンの中身を圧迫することもありません。机の上で使う時もこれまで以上に場所を取るというようなこともないですし、消しゴムもいりません。iPadの機種によっては、必要に応じて純正のスマートキーボードを使うことで電源不要でタイピングも可能です。
通学中の電車やバスの中などでいつでも場所を取らずにノートを読み返すこともできますし、もちろんApple Pencilで思いついたことを書き加えることだってできます。紙のノートでは電車やバスで座れていたとしてもノートを取るのはなかなか苦労することもありますが、iPadであれば書いている最中にヨレてしまうこともありません。何も気にせずに書き込めるというのは、ストレスフリーで快適です。
iPad Pro11インチモデルの重さは631gですが、他のもので例えると特大の消臭剤1個分です。
持ち歩くにもあまりしんどくない重さだと言えるでしょう。
【3】画像など各種ファイルのやり取りも簡単!
もしiPhoneを使っているなら画像の共有も簡単です。iPhoneとiPad双方でiCloudフォトをオンにしておけば、どちらで撮った写真もネットに繋げておけば双方向に自動で共有してくれます。
写真アプリで簡単な内容なら画像編集をすることも可能ですから、サイズを調整してノートに貼り付けたり、明るさを調整して挿入し直したりすることだってできます。
iOS標準アプリである「メモ」も同様に同期されます。iPadが手元に無い時に思いついたことをiPhoneでメモに書き込んでおき、iPadでノートを整理する時にiPad側のメモを開けば、すぐにその内容が同期されるので簡単です。
Wi-Fi環境のあるところだったらAirdropを使ってiPhoneやMacとファイルのやり取りをするのも簡単です。
【4】レポート用の文書やプレゼンも”一応”iPadで作れる!
あくまでも「一応」という但し書きにはなってしまいますが、iPadではオフィス系アプリケーションも使えます。Apple純正のオフィス系アプリとしてはPages(文書作成)、Numbers(表計算)、Keynote(プレゼンテーション)があり、それぞれマイクロソフトOfficeのWord、Excel、PowerPointにあたるアプリです。
Appleのオフィス系アプリであるこれら3つは「iWork」と呼ばれるシリーズになっていて、一部完全互換ではない部分もありますが、よほど凝った内容(ワードアートや2D、3D折れ線グラフなど)でなければ相互に読み込むことが可能です。例えばPagesで作った文書ファイルはWord形式で書き出し保存することができるので、互換性の問題はさほど気になりません。
逆にWord形式のファイルをPagesで開くことも可能ですから、自分に送られてきたファイルがWord形式だったとしても特に問題にはならないのです。
現在ではMicrosoft OfficeのiOS版もApp Storeでダウンロードでき、一部は無料で使えるので、オフィス系アプリに関しても全く心配する必要がなくなりました。
余談ですが、PCやMacを購入することになれば、大抵の場合Microsoft Officeも一緒に購入することになるでしょう。最近ではOffice365を契約して複数デバイスで使っている人もいます。Office365を契約した場合はPCとMacの両方で同じバージョンのアプリを使用することが可能です。前述のように一手間はかかりますがApple純正のオフィス系アプリをMicrosoft Office形式で保存することもできるます。オフィス系アプリの互換性に関してはあまり心配する必要はないでしょう。
【5】用途や予算に合わせて選べる機種と価格
ここまでこの記事を読んできて「iPadがあると便利そう」と思った方の中には「気になるので価格が知りたい」という方もいるでしょう。以下に各機種の価格表を載せておきます。
正直な話、よほど高度な作業をプロフェッショナルとしてバリバリ使い倒すということでもない限りは、どの機種でも使い勝手に差はありません。「こんな人にオススメ」というポイントも書いておきますので、是非参考にしてみてください。
機種名 | サイズ | 価格(税抜) | Apple Pencil対応 | こんな人にオススメ |
iPad mini | 7.9インチ | 45,800円〜 | ◯ |
|
iPad | 10.2インチ | 34,800円〜 | ◯ |
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iPad Air | 10.5インチ | 54,800円〜 | ◯ |
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iPad Pro 11インチ | 11インチ | 89,800円〜 | ◯ |
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iPad Pro 12.9インチ | 12.9インチ | 111,800円〜 | ◯ |
|
iPad Pro以外は、1ヶ月〜2ヶ月のアルバイト代でまかなえる金額だと思います。冬と春の長期休暇でガッツリとアルバイトした方ならこれぐらいの貯金があるかもしれません。これからアルバイトを始める新入生の方も夏休みまでには貯められる現実的な金額だと思います。
特に7代目となった「無印iPad」と呼ばれる10.2インチのiPadは最新モデルで値下げとなり、全てのモデルで最も安く購入できる価格から用意されています。
Apple Pencilとセットで購入するとしても、2ヶ月バイトを頑張って貯金すれば買える値段になりました。
夏や冬の長期休暇中なら時給の高い短期バイトもあるので、もしかしたら1ヶ月のバイト代で買える人もいるでしょう。
Apple Pencilは2種類あり、iPad mini、iPad、iPad Airで使える「第1世代」と、iPad Pro(11インチ、12.9インチ)でしか使えない「第2世代」があります。
購入する場合は対応するものを選ぶように注意してください。
気になるかもしれないこと
ここまで大学生の方がiPadを使うことのメリットばかりを書いてきましたが、恐らくここまで読んでくれた方の中にはこんなことを思った人もいるのではないでしょうか。
いや、PCでいいんじゃないの?
授業中にカメラで撮るとか迷惑。シャッター音も気になるし先生に怒られるんじゃ?
機種が多くてどれを買えばいいのかわからない
iPad miniとiPadでレポート作成とか、無理でしょ。小さいしキーボードないし
高い!
いや、PCでいいんじゃないの?
そうかもしれません。でもPCを毎日学校まで持っていくのってけっこう大変じゃないですか?
毎朝電源アダプターとケーブルを抜いて、カバンに詰める。カバンの中には教科書やノート、辞書や筆記用具その他諸々が入っていますよね。
仮にPCを使って行う授業があるなら仕方ないですが、そうじゃない場合は授業中にPCを置いてノートも広げていたらかなりの場所を取ってしまうのでちょっと不便です。
そして、この記事でお伝えしたいのは「PCかiPadか」ではなくて、「iPadかノートか」なんですよね。紙のノートの場合カバンの中身は「ノート、教科書、辞書、筆記用具」となります。これがもしiPadならカバンの中身は「iPad、教科書、最低限の筆記用具」で済みます。iPadのアプリには英和辞書をはじめ各国語の辞書アプリもありますから、重い辞書を持ち歩く必要もありません。
電源アダプターはiPadのものがiPhoneにも使えるので荷物は増えない可能性が高いです。
授業中にカメラで撮ったりしたらシャッター音も気になるし、先生に怒られるんじゃ?
黙っていきなり「カシャッ!」と音が鳴ったら誰でも驚きますし、不快に思う人もいるでしょう。
しかし事前に先生に相談してOKが取れていたらどうでしょうか?「板書も含めて細かく授業内容を記録したい」「後から見返して復習に使いたい」など、合理的な理由があれば許可してくれる先生だっているかもしれません。
もし授業中は撮影禁止と言われてしまったとしても、iPadはノートの代わりとして使うわけですから、今までと同じ様にiPadでノートを取ればいいだけなので誰も損しませんよね。
もし先生が許可してくれれば儲けもの。「やる気あるな、この学生は」と気に入ってもらえるかもしれませんし、そのことをきっかけに何か有益なお付き合いが生まれる可能性だってあります。いずれにしても、事前相談さえちゃんとすれば誰も損しません。
撮影がNGと言われても、これまでと変わらない授業が待っているだけです。
機種が多くてどれを買えばいいのかわからない
どれを買えばいいのかわからないという場合は、iPad miniか無印iPad。そしてApple Pencilでいいのではないでしょうか?iPad AirとiPad Proはスマートキーボードが使えて、それ以外はキーボードがありません。
キーボードがない=不便
と思う方もいるかも知れませんが、次のような考え方もできます。
まずiPadのみ。もしくはApple Pencilとセットで使う。
必要に応じてあとからキーボードも付け足せる。
一見するとiPadは画面のみなので見落としがちですが、最近のキーボードや周辺機器はBluetoothを使った無線接続が可能なものが多くなっています。
もしあとからキーボードが必要になったら、必要に応じて購入して使うことは十分可能です。
Wi-Fiモデルか、Wi-Fi+セルラーモデルか?
全てのiPadには「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi+セルラーモデル」があります。
Wi-Fi+セルラーモデルは文字通り通信契約済みのSIMカードを入れることで、Wi-Fi環境がなくてもネットに繋いでメールやメッセージの受信、インターネットの閲覧や動画視聴ができるモデル。
Wi-Fiモデルの場合はWi-Fi環境がなければネットには繋がりません。Wi-Fi環境がない場合はiPhoneなどのテザリング機能を使うことでネットへの接続は可能です。
どちらがいいのかは個人個人で異なります。
「テザリングは使いたくない」「外では滅多にiPadをネットに繋ぐ必要がない」という場合はWi-Fiモデルでも全く問題ないでしょう。
逆に「外でもネットに繋ぎたい」「キャンパスやバイト先にいる時間が長いのでネットに繋がるほうが便利」という場合はWi-Fi+セルラーモデルを購入するのがいいと思います。
Wi-Fi+セルラーモデルに入れるSIMカードはdocomo、au、ソフトバンクのものでもOKですし、格安SIMの「通信専用SIM」などでも問題ありません。
通信費を抑えたい場合は格安SIMの通信専用SIMの値段を調べてみるのもいいと思います。
iPad miniとiPadでレポート作成とか、無理でしょ。小さいしキーボードないし。
iPadやiPad miniではレポート文書やプレゼンを作るのは無理では?という意見もあるかもしれません。
でもちょっと待ってください。大学でPCをフルに使ってレポートを最後まで作る人ってどのぐらいいるんでしょうか?大多数は自宅で作成して印刷して提出したりするのではないでしょうか。もしメールで提出するという先進的な授業があったとしても、最終的には自宅からメールを送ることがほとんどのはず。
大学内にWi-Fiが張り巡らされていて、電源もあちこちにあって不都合がない。そんな環境があればPCを持っていって全部完結することも可能でしょう。しかしそんな恵まれた環境の学校って、そんなに無いですよね?
あくまでもノートの代わりとして使うことになる想定のiPadですから、使い方としては次のようなものが多いはず。
- 通学中などにiPadで下書きを書いてiCloudやGoogle Driveに保存
- 帰宅してからPCでファイルを開き、最後の仕上げを行う
こういったことができれば時間の節約にもなります。iOSでも提供されているAppleのオフィス系アプリケーションはMicrosoft Officeとも互換性があるので問題が少ないであろうことは、前述の通りです。
もしあとからキーボードが必要になったら、必要に応じて購入して使うことは十分可能だとご紹介したように、iPad miniと無印iPadも、Macで使用するAppleの純正キーボードをBluetoothで接続すれば普通に使えます。
Mac用のものでなくても、iPad miniか無印iPadを買った後にキーボードがどうしても必要なケースが出てくれば、Bluetoothキーボードの購入を別途検討すればいいと思います。純正品じゃなくても、Amazonや楽天で探せば安いのがいくらでもあります。
高い!
確かに安くはないですw
でも例えば時給800円のアルバイトを1回4時間、月15日やったとしたらどうでしょう。
時給800円×4時間×15日=48,000円
月に何日アルバイトできるかは人それぞれですが、上記の通りにアルバイトできたら1ヶ月後には9.7インチのiPadが買えちゃうんですよね。時給のいいアルバイトが見つけられたらもっと稼げますから、Apple Pencilも一度に揃えられます。
「Appleの製品は高い」とよく言われます。しかしiPadに関して言えば、ちょっと頑張れば普通に手の届く価格帯になっているんですよね。
まとめ
いかがでしたか?
大学生にiPadをオススメする理由を5つ紹介しました。
- ノートが取れる!
- 持ち運びに便利!薄くて軽い!
- 画像など各種ファイルのやり取りも簡単!
- レポート用の文書やプレゼンも”一応”iPadで作れる!
- 用途や予算に合わせて選べる機種と価格
僕はiPadを購入することにデメリットはなく、むしろiPadが学生生活に利便性を付与してくれると考えています。
例えばかつての僕のように語学を専攻している学生である場合、辞書をアプリに切り替えることで利便性がかなり向上します。通学時にあの分厚い辞書を毎日持ち歩く必要性もなくなります。iPadを活用し使いこなすことで勉強の捗り方もかなり加速します。。
学生時代からiPadのような利便性の高いガジェットに触れておくことで、今後の生活に幅が出るでしょう。社会人になった際にIT知識がなかったり、ガジェットの使い方がわからないと業務効率が悪くなることにも繋がります。
iPadを活用して勉強も私生活も豊かにしていい人生を送りましょう!