前回のスペイン語学習記事では、スペイン語を習得することについてのメリットを紹介しました。語学を学ぶ場合、動機や目的は人それぞれだと思います。
- 第二外国語で履修している
- スペイン語専攻である
- スペインやスペイン語圏に行く予定がある
- スペイン語圏のサッカー中継を現地音声で楽しみたい
- 付き合っている彼氏彼女、旦那さん奥さんがスペイン語ネイティブ
- その他諸々
今回はスペイン語の勉強を始めるために必要な準備や心構え、ちょっとしたコツなどについて紹介します。学校で勉強する人にも、独学する人も両方対象にしていくつもりです。
準備すること、物
基本的に準備しなければいけないものが最低限あります。
- 辞書
- 文法書
- 単語帳
- 筆記用具
スペイン語だからといって、例えば中学高校で英語を勉強していたときと比べて、特殊な何かを揃える必要はありません。上記4つはどの言語を勉強するときにも必要なものです。
辞書
辞書については英語ほどではありませんが、けっこうな種類があります。
辞書名 / 出版社名 | 価格 |
西和中辞典 / 小学館 | 6,930円 |
プエルタ新スペイン語辞典 / 研究社 | 4,935円 |
クラウン西和辞典 / 三省堂 | 4,935円 |
現代スペイン語辞典(改訂版) / 白水社 | 4,200円 |
収録されている語数や、発行日が新しい古いなどいろいろ判断材料はあるのですが、最初はどれを買ってもいいと思います。辞書を開いた時の感覚が自分に合うかどうか。装丁や手触り、フォントなどが好みかどうかなどなど、判断する基準は何でもいいです。僕は小学館の西和中辞典、研究社のプエルタ新スペイン語辞典、白水社の現代スペイン語辞典の3冊を持っています。
ちなみに、小学館の西和中辞典はiOSアプリがあります。
なんと西和と和西辞典両方が入って2,900円という超お得な仕様。iPhoneとiPad両方で使えるユニバーサルアプリなので、言ってみれば「一粒で三度美味しい」アプリです。僕も持っていますし、重宝します。
文法書
これもかなりの種類があって、どれか1つをオススメというのは正直難しいところです。分厚ければいいというものでもないですし、練習問題がたくさんあればいいというわけではないです。
文法書を選ぶ際に大事なのは、「知りたいことが自分にわかりやすい言葉で説明されているか」ということを基準にすることです。
ぶっちゃけ、文法書をいくら読んだところでその言語が話せるようになったり身につくことはありません。ただし、文法書は一冊持っておくと後で必ず役に立ちます。あえて一冊だけオススメを選ぶとしたらこれです。
2,484円(税込み)でCD付なので、発音のチェックや聞き取りの練習にもちょうどいいです。著者の方をよく知っていますが、巻末の付録や内容の解説などに「さすがだなあw」とクスっとくるような小話なども盛り込まれていて飽きません。「それ、今いる?w」と思うような解説もついているのですが、スペイン語が身についてきて会話ができるようになると重宝する解説が盛りだくさんです。
単語帳
これも種類がたくさんありすぎてどれがオススメというのは言いにくいです。
現実的な問題として、学習と習得が進めば進むほど必要な単語量というのは増えていきます。最初に買った一冊で全てがまかなえることはないと考えておいていいです。個人的にオススメな方法として、最初は適当な初級編とか入門編とか書いてあるものをとりあえず買っておいて、勉強しながら辞書を引き、自分だけの単語帳を作っていくやり方です。
同じ単語を何度も辞書で調べることになるのは誰しもあることで、どうしても覚えにくい単語というのも人それぞれ異なります。僕の経験では単語帳よりも辞書と文法書を使うことが圧倒的に多かったので、単語帳選びにあまり時間を使ったり悩むよりも辞書と文法書を揃えることを優先したほうがいいと思います。
筆記用具
これは言わずもがなです。手を動かさないとなかなか頭に入りません。
ただし、必ずしも紙のノートである必要性は無いと思います。ブログ内の別記事でも書きましたが、iPadの活用はとてもいいと考えています。前述のように辞書アプリも入れておけますし、iPad一台あれば辞書とノートを行ったり来たりするちょっとした手間がなくなります。
![](https://i0.wp.com/chemalog.jp/wp-content/uploads/2019/04/ipadIMGL1162_TP_V4.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
その他諸々
パソコンがあるとより一層便利で学習の幅が広がります。今回の記事では紹介はしませんが、例えばオンラインのスペイン語会話スクールもありますし、リスニングもパソコンがあるとネタには困りません。
なお、WindowsPCでもMacでもスペイン語の独自文字「Ñ」や「Ó」などを日本語OSだったとしても使えます。WindowsもMacも、キーボード設定でスペイン語を追加するだけで簡単に使えるようになるので設定しておいて損はしないでしょう。iPhoneやiPadでも同様に使えます。
必要な心構え
人によっては「辞書は紙じゃないとダメ」とか「ノートは紙のものが積み重なっていくと実感があっていい」とか、色々な意見を言ってくると思います。学校で勉強している人の場合は、先生によっても言うことが違ってくるはずです。
大事なことは「言われたからこうする」ではなく、「自分にとって何がわかりやすく、やりやすいか」です。※あくまでも”スペイン語を勉強する上で”です。
なので、仮に僕がこのブログでオススメしたりする方法が自分に合わなかったら、どうしたらわかりやすく気分良く勉強できるかを考えて実践していくのも上達に必要な手段の1つだと思ってください。語学学習に確固たる正解はないというのが実際のところです。僕がこのブログで書いていくやり方も、「こういう方法もある」という山程の経験談や体験談の1つだ思っておいた方がいいです。
多くの場合、語学はすぐに身につくものでもありません。最初は聞き取れたとしても単語レベルでしょうし、その次はせいぜい1センテンスぐらいしか聞き取れないことが多いはずです。そこまでに1ヶ月で辿り着くのか、3ヶ月なのか、それとも半年かかるのかも人によって異なります。
でも例えば半年続けてみてネイティブの人と話す機会が持てたときに、必ず勉強したことが活かされている実感は得られると思います。それが語学学習の醍醐味です。やればやっただけ身につくので、気長にやっていきましょう!