【語学】スペイン語の世界へご案内【スペイン語−その(1)】

スペイン語学習

スペイン語は4億6000万人が話す言語

スペイン語を学習しておいて損はない

どうもこんにちは。

このページを見ている人は、少なくとも「スペイン語に興味がある」か「スペイン語を勉強している」もしくは「これからスペイン語の勉強を始めようとしている」人だと思います。ようこそ、スペイン語の世界へ。スペイン語は世界を広げてくれます。

僕はかれこれ20年間スペイン語を使っています。大学の学部は外国語学部。学科はスペイン語学科でした。1年生の始めから4年生の終わりまで、卒業するまでずっとスペイン語を勉強してきました。在学中にスペインに留学し、スペインにも住み、今は南米の某国で暮らしています。

もしスペイン語を習得していなかったとしたら、僕が今ここにいることはなかったでしょう。そういう意味で、スペイン語は間違いなく僕の世界と人生を変えてくれました。

もしアナタがスペイン語を学習しようとしているのだとしたら、僕から言えることは1つです。

スペイン語を学習しておいて損はありません。

理由をいくつか説明します。

スペイン語は世界第2位のグローバル言語

Statista」というサイトが公開しているデータに「The most spoken languages worldwide」というものがあります。

”世界で最も話されている言語”といったところでしょうかね。

参考までにご覧ください。The most spoken languages worldwide

このデータによると、スペイン語を話す人口は中国語についで4億6000万人となっており、なんと第2位です。数年前までは中国語の第1位は同じでしたが、第2位は英語でした。個人的な感覚で言うと、これはアメリカ合衆国の状況が大きく影響していると思っています。

アメリカの総人口は約3億2000万人ですが、そのうち4100万人がスペイン語話者だと言われています。

The second most common language spoken in the United States is Spanish or Spanish Creole, over 41,017,620 people spoke Spanish at home in 2017.
引用元:Statista

4100万人というと、アメリカ合衆国総人口の7.8%。アメリカ国内の中国語話者が約3460万人。それら中国語人口よりも、スペイン語人口の方が700万人弱は多いことになります。「アメリカに行くなら英語が話せないと」とは必ずしも言えなくなる可能性がありますね。割合的に考えれば、スペイン語さえ話せればアメリカで困ったときに10人ちょっとに話しかければ、誰か1人ぐらいスペイン語が通じる計算になります。

アメリカ大陸ではほぼスペイン語が通じる

前述のアメリカ合衆国もそうですが、アメリカ大陸にはスペイン語を話す国が相当数あります。アメリカ大陸は北米と中米、そして南米に分けて語られることが多く(中米は地峡地帯とも分類されることがあります)、中南米諸国のことをラテンアメリカと称することも少なくありません(※諸島国家などは除いて話しています)

北米は実際には3カ国。カナダ、アメリカ合衆国、そしてメキシコです。日本では中米や南米だと勘違いされることが多いメキシコですが、地政学的にはれっきとした「北米の国家」なのですw

中南米をまとめて見てみると、中南米全33カ国のうち、半数以上の17カ国がスペイン語を公用語とする国です。南米で最大の国土を誇るブラジルの公用語がポルトガル語であるため、混同されることもありますが南米ではポルトガル語が圧倒的な少数派言語(あくまでも公用語という観点では)なのです。

アメリカ合衆国でも相当な割合でスペイン語が通じる

前述のようにアメリカ国内でも4100万人が話すスペイン語。スペイン語系移民人口も増加の一途をたどっており、ニューヨークやヒューストン、マイアミをはじめとする主要空港ではスペイン語の案内表示が併記されています。アメリカ国内のサービス業従事者はスペイン語母語者・話者も多く、アメリカでも徐々にスペイン語が第二公用語のような位置づけになりつつあるのです。

ちなみに。

実はアメリカ合衆国には明確に定められた「公用語」は存在しません。英語人口のほうが今は多いため「事実上の公用語」として英語が使われることが多いというだけで、アメリカ合衆国全土に効力を発揮する「連邦法」では英語を公用語として明確には規定していません(※各州が独自に定めている州憲法や州法では別)。

実際にマイアミなどではタクシーの運転手が話す言葉から街中の看板に至るまでがスペイン語になっており、スペイン語が話せるのであれば英語がわからなくても暮らしていけると言われているほどです。

スペイン語は他のラテン系言語とも類似性が高い

スペイン語はフランス語、イタリア語、ポルトガル語との類似性が高く、スペイン語を身につけると他の3言語の学習も比較的容易になると言われています。

僕は留学時代にフランス人、イタリア人、ブラジル人の友人と同じクラスでした。彼らは僕達日本人よりも「圧倒的」という言葉でも足りないほどの速度であっという間にスペイン語をマスターし、驚くほどあっさりとスペイン語で日常会話から授業に至るまで対応していました。

もちろん細かいところでは異なることも多いのですが、恐らくスペイン語をマスターすれば上記3つの言語を習得するのもゼロから始めるよりはるかに早いはずです。実際に僕はイタリアに旅行した際、スペイン語を何となく「イタリア語っぽい語尾やイントネーション」にするだけでなんとかなりましたw

事前段階で決定的に異なる単語などはイタリア人の友人に確認はしてありましたが、本当に基本的な単語や動詞だけだったので他のことは行き当たりばったりでした。

スペイン語を学習し身につけるメリットは大きい

このようにアメリカ大陸のほぼ全土で話され、ヨーロッパでもスペイン語の母国であるスペインで話されているスペイン語。

ラテン系の他言語との類似性も高いため、スペイン語がきっかけでマルチリンガルになれる可能性の扉も開いてくれます。・・・というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、もしスペイン語を習得できれば少なくとも損をすることはないでしょう。

そうは言っても・・・

スペイン語圏に縁は無いし、別に必要ないのでは?

という疑問を持つ方もいるでしょう。しかし、日本にもスペイン語母語者の居住者数は増えてきています。メキシコやペルーからの来日労働者の方は以前から多かったですし、今後も増える可能性があります。

東京オリンピックや関西万博など、スペイン語圏からの来日観光客が増加する機会も続きます。また日本でも人気の高いペルーのマチュピチュ、ナスカ。メキシコのカンクンやティオティワカン。アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルの3カ国国境をまたぐイグアスの滝などの観光地はスペイン語圏です。将来の旅行で選択可能な候補地を増やす意味でも、スペイン語を学習しておいて損はないのではないでしょうか。

英語を勉強するのが先では?

日本人は中高6年間で英語の基礎学習は終わっています。話す機会がなかっただけで、実際に英語ネイティブとゆっくり話せばなんとかなることも多いのではないでしょうか。聞き取れなくても単語を読めばなんとなくわかることもあります。

それに語学はどこかで繋がっているものです。将来的に英語も身につけるのはもちろん素晴らしいことですが、別の言語をやってみて英語に活かせることもあるでしょう。当然ですが、逆もまた然りです!

スペイン語にもスペイン語圏にも興味はない

残念ですwとりあえずここまで読んでくれてありがとうございますw

まとめ

さていかがでしたか?

スペイン語やスペイン語圏に一切興味ない、という方はともかくですが、少なくとも「やってみようかな」と考えている方の背中を少しは押せるような話ができていればいいなと思います。

僕と同じ様に大学でスペイン語を専攻している人は、たぶん学校で先生にがっつりと教わったほうが力がつくとは思いますが、同じ分野の読み物としてこのブログを覗きに来てくれると嬉しいです。

そしてスペイン語を勉強し始めている方。特に独学でやっている方には少しでも有益な情報を提供できればと思っています。是非スペイン語を身につけて、今まで知らなかった世界への第一歩を踏み出してみましょう!

この先スペイン語の基礎や具体的な勉強法なども紹介できればと思っています。

それではまた!

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