【セルタ】来シーズンに向けた年間チケットの詳細を発表。最安値は250ユーロ

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2019−2020シーズンの年間チケット販売は6月20日開始

セルタ・デ・ビーゴは公式ウェブサイトにおいて、2019−2020シーズン年間チケットの詳細を発表しました。

年間チケットは6月20日からホームスタジアム、エスタディオ・アバンカ・バライードスのクラブ事務所で販売が開始されます。

6月20日までに購入予約をすることで、5%〜最大20%の事前予約割引が適用されるとのこと。

また、開幕前の販売期間は6月20日から7月20日までとされています。

ラ・リーガ 2019−2020シーズン セルタ・デ・ビーゴ年間チケット価格表

セルタの2019−2020シーズン年間チケットの低価格表は下記のとおりです。

スタンド種別 成人 25歳以下 15歳以下 幼児(8歳以下) 65歳以上
トリブーナ・アルタ 693ユーロ 463ユーロ 188ユーロ 50ユーロ 437ユーロ
トリブーナ・バハ
リオ・バホ
512ユーロ 199ユーロ 140ユーロ 50ユーロ 327ユーロ
リオ・アルト 460ユーロ 193ユーロ 134ユーロ 50ユーロ 292ユーロ
ゴール 320ユーロ 151ユーロ 101ユーロ 50ユーロ 222ユーロ
マルカドール 292ユーロ 151ユーロ 101ユーロ 50ユーロ 193ユーロ
バンカーダ・セアレイロス 250ユーロ 140ユーロ

現在セルタの年間チケットは10ヶ月の分割購入も可能になっています。月間2試合のホームゲームと考えると最高値であるトリブーナ・アルタの1試合あたり料金は約36ユーロ(約4,400円)。Jリーグのチケットとさほど変わらない金額だと考えることができます。

また改修が始まるマルカドールは上段と下段に分かれているのですが、下段に関しては昨シーズンからの継続購入者のみが更新購入可能で、新規購入は受け付けないと発表されています。

20年前よりも値下げされた年間チケット料金

僕はスペインにいた1999年〜2001年にかけてトリブーナ・アルタの年間チケットを購入していました。
※当時は上段がトリブーナ、下段がプレフェレンテという名称でした。

トリブーナにはVIPルーム、貴賓席、テレビ中継用の実況席やマスコミ用の記者席が設けられているため当時から最高値のスタンドで、日本円で年間約100,000円がチケット料金でした。

留学前に必死でバイトに励み、年間チケット用の費用を貯めたことを今でもよく覚えています。

20年前の金額と比較することは少し無理がありますが、100,000円と比べると693ユーロ=約85,000円というのはかなり値下げされた部類に入るでしょう。

1990年代〜2000年代にかけて、スペインのサッカー観戦チケットはヨーロッパで最も高いと言われていました。

現在でも一部適用されていますが、ホームチームとアウェーチームの対戦時点での順位によってチケットの価格が変動するのがスペインのチケット価格システムです。

2000年当時のセルタはリーグ戦で常に3位〜6位前後をウロウロする程度には強かったので、例えば1999年3月にバライードスで行われた2位セルタ対首位バルサの試合ではトリブーナのチケット価格は日本円で10,000円を超えていました。

そう考えると当時の金額、当時の順位がそのまま推移していた場合はシーズン通じてトリブーナでの観戦を続けた場合190,000円もかかった可能性がありますw

幸か不幸か毎年シーズン終了が近づくにつれて失速し順位を落としていったので、恐らくそんなことにはならなかったのでしょうが・・・。

ちなみに年間チケットの料金は国内リーグ戦とコパ・デル・レイのみが対象となっていて、欧州カップ戦のチケットは「スプレンテ」と呼ばれる追加チケットの購入が必要でした。

スプレンテは年間チケット購入者のみを対象とした特典チケットで、通常購入よりも大幅に安い金額で追加購入が可能でした。UEFAカップの準々決勝が約3,500円程度で購入できましたから、当時としてもかなりお得な制度でした。

もしこのブログを読んでいるセルタファンの方で、年間チケットを購入されたい方は上記の価格表を参考にしてみてください。購入にあたっては身分証明書の提示が必要です。もし購入する場合はパスポートか、在住の場合は在留カードの提示が必要になります。

「ソシオ」と「アボナード」

ところで、スペインのサッカーを取り巻く人々の名称として「ソシオ」という名称を聞いたことがある方も多いと思います。

代表的なものがFCバルセローナのそれで、よく「ソシオが投票して会長を選ぶ」とか「ソシオの会費でクラブが運営されている」というフレーズが使われますよね。

セルタの「ソシオ」とは?

ソシオ=SOCIOというのはスペイン語で「会員、仲間」のことも表しますが、同時に「共同経営者、出資社員」という意味も持っています。

誤解されることが多いのですが、スペインでソシオといってもそれが100%「年間チケットを保持した会員」であるとは限りません。

セルタの場合ソシオというと、ソシオ・アクシオニスタ=株式保持者のことを指します。

セルタの正式なクラブ名称は

Real Club Celta de Vigo S.A.D.(Sociedad Anomima Deportiva)
=レアル・クルブ・セルタ・デ・ビーゴ スポーツ株式会社

となっています。

つまりセルタ・デ・ビーゴはスポーツ団体としての会社組織であり、その株式を保有するれっきとした株主が存在します。株主総会も毎年行われますし、新規株式の購入募集も不定期に行われます。

現在のカルロス・モウリーニョ会長は最大株主であるために、クラブ運営に関する最高決定権を持っているのです。

セルタの株主には個人、企業問わずになることが可能です。たまたま僕が住んでいる時に株式購入の募集があったので購入を検討したのですが、当時の価格で1口150,000円で5口以上からの購入と定められていたのでさすがに断念しましたw

「アボナード」とは?

では年間チケット購入者のことはなんというのでしょうか?

セルタの場合、年間チケットの購入者のことは「アボナード=ABONADO」と呼びます。

アボナードとは「支払い済み、加入者」を意味する単語。

つまり「シーズンを通したチケット料金を既に払った人」という意味ですね。

初めてバライードスの事務所に行った時、僕はこの違いを知らずに「ソシオになりたい」と窓口のおばちゃんに告げたのですが、「(今は株主募集をしていないから)あなたはソシオにはなれない」と言われ思わず食ってかかったことがありますw

「外国人だからダメなのか!?じゃあ帰化すればいいのか!?」みたいな血迷ったことを口走ったところ、おばちゃんは完全に戸惑った様子で「ソシオは待たなきゃいけないけど、アボナードになればいいじゃない」と僕に告げ、頭に「?」マークをいくつも出して呆けている僕に、ソシオとアボナードの違いを丁寧に教えてくれました。

辞めていなければあのおばちゃんはまだクラブ事務所にいるでしょう。

ソシオとアボナードの違いは少なくとも「セルタでは」という話なので、正直言うと他のクラブがどうなっているのかは正確にはわかりません。しかし恐らくですが、クラブ名称に「S.A.D.=スポーツ株式会社」とついているクラブは株式会社化されているクラブなので、同じような仕組みになっているんじゃないかと思います。

以上、セルタの2019−2020シーズン年間チケットの販売予定と、ソシオorアボナードの違いについてのご紹介でした。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

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