アップルが2019年に発表する新製品の噂5つ

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怒涛の新製品追加だった3月のアップル

毎年3月、6月、9月と新製品や新サービスの発表を行うスケジュールで動いているアップル。ここ数年は3月にiPadの新モデル発表。6月の開発者会議WWDCでiOSやmacOSなどのオペレーションシステムとそれ以降のサービス展開や開発方針の発表を行い、9月にiPhoneの新モデルを発表することがほぼ慣例化しています。

それぞれのタイミングで製品発表を行い、早ければ翌週に発売というパターンが多かったここ数年のアップルでしたが今年は若干毛色が異なりました。

これまでなら発表会で大々的にプレゼンされていたiPadの新モデルが、発表会でのプレゼンを経ること無く公式ウェブサイトでひっそりと追加され発売されたのです。3月に追加されたiPadの新モデルはiPad miniとiPad Air。どちらも製品としてはアップルの核となるものです。

Macを中心としたアップルの製品エコシステム(=連携構造)はとても良く機能しています。Macを持っていればiPhoneの利用が便利になり、iPhoneを持っていればiPadの利用も便利になる。1つのアップル製品が他のアップル製品を支え、頼り、お互いに利便性を高めていくというこのシステムがあるからこそ、アップルの今日があると言っても過言ではないでしょう。

そのエコシステムにおいて核の1つであるiPadの新モデル発表が、ウェブサイト上だけで特に何の発表もなく突然行われたのはある意味驚きでした。iPad miniも初登場の時には製品発表プレゼンが行われ、ユーザーに大歓迎された製品。発売から年月が経ち、前回モデルが発売されてから時間も経っているため、新モデルを待ち望んでいたユーザーも多かったはずです。またiPad Airも実質的には旧iPad Pro10.5インチモデルの焼き直しとは言え、FaceIDが好みではないユーザーや、価格の問題でiPad Proには手を伸ばさなかったユーザーにとっては魅力的な価格帯の製品です。

どちらの製品についても製品発表プレゼンが行われたとして、それを疑問に思わないユーザーやメディア関係者は多かったはずです。しかも3月の新製品発売は3日連続で行われ、最終的に発売された新製品は前述のiPad miniとiPad Air、そして内部のプロセッサーなどが強化されたiMacと無線充電に対応した新型AirPodsでした。

AirPodsが単体でプレゼンされるべき製品なのかどうかはともかく、少なくとも何のアナウンスもされないで発売される扱いが妥当なのかどうかは議論が分かれるところでもあるでしょう。

では実際に3月25日に行われたアップルのイベントでは何が発表されたのでしょうか。

  1. Apple News+
  2. Appleカード
  3. Apple Arcade
  4. Apple TV Channel
  5. Apple TV +

そして結局新製品の発表はありませんでした。発表されたものは全て「サービス」に該当するものです。アップルが独自に発行するクレジットカードであるAppleカード以外は全て「コンテンツサービス」に分類できるものです。このことからメディアやアップル製品ユーザーの間では「アップルはコンテンツサービスプロバイダー」として大きく舵を切ることになるのではないか、と噂されています。

気になるアップルの新製品の噂5つ

噂されているアップルの新製品やサービス

新型iPhone=iPhone XI?

毎年9月〜10月にかけて発表されるiPhoneの新モデル。例年通りであれば今年もiPhoneをメインにしたスペシャル・イベントが開催され、そこで新型iPhoneが発表されると見られています。どこまで信憑性があるかどうかはともかく、既にいくつかのサプライヤーからはケース用金型向けのモックアップ画像がリークされています。そのリーク画像によれば新型iPhone(iPhone XIになるのではないかとの噂)の背面カメラはトリプルカメラになると考えられているようです。

これまでのiPhoneが辿ってきた進化を考えると、プロセッサー、メモリ、内部ストレージ、カメラ、ディスプレイ、そしてオペレーティング・システムであるiOSのアップデートがあると予想されます。スマートフォンの技術は近年相対的コモディティ化していて、今以上の革新的な機能や技術が果たして開発・実装されるのかという点がここ数年疑問視されています。

今年も登場するであろうiPhoneの新モデルで、アップルは何かしらの新技術や新機能を夜に送り出してくるのでしょうか?

iOS13、macOSなどのOS関連

慣例通りであれば今年もiPhoneやiPadなどに搭載されるiOS、そしてMacに搭載されるmacOSのバージョンアップが行われるはずです。アップルの開発者会議「WWDC」は6月3日に予定されており、例年WWDCでソフトウェア関連の発表が行われています。おそらく今年も6月3日に今年バージョンアップされるiOSとmacOSの情報が明らかになるでしょう。

現在のところ、最も注目を集めそうな話題となっているのは「iPadをMacのモニターとして使える機能」の実装です。デスクトップ型のiMacやMac miniが長らく大きなアップデートから外れていたことからも分かる通り、PCユーザーは軽くて持ち運びにも優れたノート型を選ぶ傾向が強くなっているのが実情です。軽さと持ち運びやすさというメリットが有る一方で、例えばMacBookシリーズの中で最も画面サイズが大きいのはMacBook Proの15インチモデル。画面サイズの制約上、どうしても表示可能な範囲やアプリケーションの数に制限が出てしまうのは否めません。

噂では2019年にリリースされるであろうiOS13から、iPadをMacのサブディスプレイとして使用できるようにする機能が標準搭載されるのではないかと言われています。アップル以外のサードパーティがリリースしているiPad向けのアプリで、は現在でも「Duet」や「Luna Display」などがあり、これらを使うことで実際にはiPadをMacのサブディスプレイとして使用することは可能です。しかしこれらは外部アプリであり、Luna DisplayはUSB-Cポートを1つ使う外付けデバイスが必要だというデメリットもあります。

もし仮にiOSがMacとの無線接続によるサブディスプレイ化機能が標準搭載されるとしたら、ユーザーにとっての利便性は確かに高まるでしょう。

また、iOSとmacOSの親和性を高める動きもアップル社内ではどんどん進んでいるとも言われており、iOSとmacOS双方で使えるアプリの開発・統合プロジェクトが進んでいるとも言われています。自社製品のエコシステムを重要視しているアップルのこと。iPhoneとiPadの連携が時を重ねるごとに利便性の面で良くなっている現在、このエコシステムからMacを外しておく理由はないはずです。

本当に実現するとしたら開発者にとってはこれまでリリースしたアプリのバージョンアップや、今後の対応などが迫られることにはなりますが、ユーザーにとっては歓迎すべきアップデートになることは間違いないでしょう。

新しいミュージックアプリ

iPodとiTunesで業態の変革と進化を遂げたアップルにとって、音楽関連のビジネスとアプリケーションは切っても切り離せないものであるはずです。iPhoneとiPadには「ミュージック」アプリが標準搭載されており、iTunes経由でiOSデバイスへ転送した音楽ファイルを手軽に楽しめるようになっています。iPhoneがあればミュージックプレーヤーが必要ないという流れを生み出し、MP3プレーヤーの市場などに大きな影響を与えました。

Macの場合は音楽を楽しむにはiTunesを起動して再生をすることになっています。そしてiTunesを起動した状態で、且つiPhoneなどがMacに接続されていると設定によっては自動的に同期が開始されることになります。しかし人によってはこの自動的に同期する設定そのものが煩わしいと感じることもあるでしょう。

噂ではこういったユーザーの潜在的・顕在的な心理的ストレスを取り除くために、Macにもミュージック専用アプリを実装するのではないかと言われています。

しかしその場合iTunesアプリの扱いがどうなるのかまでは言及されておらず、単に「iTunes」というアプリの名称が「ミュージック」に変わるだけ、という可能性もなきにしもあらずという状況です。おそらく早ければ6月のWWDCで詳細が明らかになるのではないかと言われています。

新型のAirPods、新型のヘッドフォン

3月に突然前触れも無く発売された無線充電器付のAirPods。イヤフォン本体であるAirPodsの充電は充電ケース経由以外ではできないため、3月に発売されたAirPodsは実質的には充電器のアップデートに留まっていたとも言えます。

しかし、様々な噂によれば2019年中にノイズキャンセリング機能を搭載したAirPodsの発売が計画されているとも言われています。もしこれが実現したとなると正真正銘AirPodsのアップデート、新型AirPodsの発売と言えるでしょう。完全独立無線型のAirPods発売によって、Bluetooth接続の無線イヤフォンとしては圧倒的に売上を伸ばしたアップル。ノイズキャンセリング型AirPodsが登場するとすれば、BOSEなどの高級路線にも踏み込むことになるのでしょうか。

また、現在はアップルブランドではなくBeatsブランドで展開しているオーバーイヤーヘッドフォンについても、新型の高機能モデルが投入されると言われています。どちらのブランドで展開されるかまでに言及した噂には辿り着けていませんが、もしかしたらBeatsではなくアップルブランドでの発売もありうるのかもしれません。

デュアルレンズになったiPhoneXR、iPhoneSEの後継としてのiPhoneXE?

現在のiPhoneラインナップはiPhoneSE、iPhone8シリーズ、iPhoneXR、そしてiPhoneXsシリーズの4機種6モデルですが、iPhoneSEの販売継続については疑問視する声が数年前から上がっています。サイズ的にファンの多いモデルでもあるだけに、販売中止となるとiPhoneユーザー離れにも繋がってしまうためアップルとしては慎重に見極めたいところでしょう。

2018年に発売されたiPhoneXRについては今年以降も販売が継続されると見られており、本体機能のアップデートが成されるとも噂されています。基本的なスペックはフラッグシップモデルにやや及ばない形を取りつつも実用には全く不便のないレベルというバランスの取れた機種であるiPhoneXR。カメラだけがiPhone8シリーズとほぼ同様ですが、2019年モデルのiPhoneXRではそのメインカメラがiPhoneX以降のシリーズと同様にデュアルカメラになると噂されています。

さらにiPhoneSEを販売中止としつつも、その光景としてiPhoneXEなる同様の小型廉価版モデルを発売するのではないかとも言われています。仮にiPhoneSEと同じサイズ、且つTouchIDではなくFaceIDを搭載したモデルのようなものになるとすれば、もしかしたら大ヒット商品になるポテンシャルを秘めているのではないでしょうか。

2019年も目が離せないアップルの新製品

毎年毎回、新製品や新サービス発表の度にワクワクと驚きを与えてくれるアップルの新製品達。今年は一体どんな驚きを提供してくれるのでしょうか。

個人的にはiPadのサブディスプレイ化が可能になる機能の追加や、新型iPhoneが楽しみですね。Mac Proのアップデートも可能性として十分考えられます。

実際に購入しなくても、見ているだけで楽しいアップルのイベントや新製品達。今年も注目です。

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